2022-05-05

不細工で社交不安ニートだった俺が三十路手前でギリギリ社会復帰できた

ニートから派遣社員やってお金コツコツ貯めて歯列矯正したんだけどそこで大分顔が変わった。

俺の歯並びは乱杭歯っていって顎の小ささに対して歯が大きいのが原因でガチャ歯になるタイプだった。尚且つ俺は出っ歯だった。

歯列矯正が取るこの歯並びへのアプローチとして、第一小臼歯(前から四番目の歯)を抜く。そうするとそこにスペースが出来る。残りの前歯(計六本)を少しずつ後ろに移動させていき、そのスペースを埋める。

そうすると、横顔にEラインが出来る。上唇も薄くなる。俺は親知らずも含めて計8本抜歯したせいか、顔がだいぶ小さくなった。(骨格は変わらないはずなので、かみ合わせが改善されたことによって顎にかかる力が分散されて、エラを張る筋肉が小さくなったものと思われる)

何よりも歯を出して笑えることが人間関係にも自分自身にも大きな良い影響を与えた。

まともな歯並びになると、比較人間的な顔になれる。歯並びの悪い不細工が許容されることは少ないが、歯並びのいい不細工はまあまあ許される事も分かった。歯列矯正完了しただけで、清潔感があると言われるようになった。

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次に顔へのコンプレックスが緩和された俺は、次第に髪型を気にするようになった。髪型というのは顔の印象を大分変える。

俺は剛毛のテンパ(硬くて酷い縮れ毛でどこの美容室に行っても「くせのレベルトップクラス」「これは大変だね」と言われた)で、ネットでは「坊主にする」とか「髪質を活かす」とかいアドバイスが溢れていた。

癖毛専門店みたいな美容室にいって短くしたが、どれもこれも酷い状態にされた。(今思うと俺の髪質が酷いだけだったので、美容師も最善を尽くしてくれたのかもしれない)

ある日、初めていく美容室で癖毛の扱いについて悩んでる事を伝えたところ、顔周り矯正を進められた。耳より前にあるエリアの髪に縮毛矯正をかける施術のことだ。

これが功を奏した。

縮毛矯正をかけていない所とかけてるところの境界曖昧にするために、少し癖が残るように縮毛矯正をかけてくれたので、比較ナチュラル髪型になった。

カットは前髪を少し長めにとり、他は短く。被せるツーブロックにすることで髪質の硬い襟足の癖や、すぐに膨らむ耳周りのボリュームも誤魔化せる。

この髪型で本当にようやく人間になれた。

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人間大事なのは中身だ」というが、あれは少し言葉足らずで、正しくは「人間大事なのは中身だが、見た目がないと中身を見てもらえる土俵にも立てない」という事。

不細工なだけで見下してくる人間っていうのは男女問わず社会に出てから一定多数必ずどこにでもいる。彼らが悪いんじゃない。人間本能なんだと思う。それを理性で良くないと思える人とそうじゃない人の二種類がいるんだと思う。

不細工からお笑いキャラや明るさに極振りしていじられキャラに徹するなど、いろんな人を見てきたが、あれはあんまり良しとされる環境が俺は好きじゃない。芸人だって金貰ってやってるのに、なぜ不細工なだけで無償芸人のような立ち位置が求められそれ以外のルートが許されないのか。

俺はずっとずっと静かに過ごしたかったし、人と付き合うなら言葉言葉ゆっくり会話したかった。新卒の頃はそれが出来なかった、何よりも同期から馬鹿にされたり不細工コンプレックスが日々脳のメモリーを圧迫し、次第にまともな会話もできなくなり、仕事が全く頭に入らなかった。家に帰ると翌日の仕事不安だった。職場に行きたくなくて、夜中の2時頃にいつも目を覚ました。目を覚ますとき、いつも酷い動悸に襲われた。髪もボサボサで、目が死んでて、仕事も覚えられず、まともな会話ができない。そんな俺は発達障害扱いされるようになり、精神科検査したら社交不安障害の診断を受けた。もう職場説明する気力も残っていなかった。職場の人と話すのが死ぬほど怖かった。俺が話してる所を他の人に見られるのも怖かった。もう限界だと感じた俺は仕事をバックレ退職した。

あの日からだいぶ立つが、見た目を変える努力をして本当に良かったと思ってる。ぶっちゃけ俺は今でも不細工なほうだが、周りから良くしてもらえることが増えたし、周りの人を大事にしようと思えるようになった。歯を見せて笑顔を作れるようになったことは大きな影響だと思う。

生きてると本当につらい事とか地獄のように思えたこともあったし、今もその渦中にいる人もいるかもしれないけど、お互いなんとかやっていきましょう。

  • 総額おいくら万円?

    • 歯列矯正はハーフリンガルでやってたから総額160万円ぐらいかな。 部分矯正はカット込みで1万円ぐらいのランニングコストで済んでるよ。

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