2021-10-07

ファシスト

近年においてはアニメ視聴者が増えて、一部ではアニメ大衆に受け止められたと考えている人間もいるようだが、それは即ちアニメ表現大衆が受け入れることにはならないことに注意すべきだ。

アニメが受け入れられたのはあくまでそのストーリーテリングの優秀さや、ドラマなどでは味わえない非日常感が理由である

つまるところ、アニメによく登場する性的表現キャラクターが受け入れられたことなどない。性的搾取という言葉定義曖昧であることは否定しないが、

巨乳ミニスカートキャラクターが男オタク性的欲求を満足させるために存在するのは自明であるし、それを公の場にすることは当然TPOに反することだ。

制服風の衣装アイドル、たとえばAKB乃木坂が『男オタク性的欲求を満足させるために存在する』のも確かだが(それとは別に女性ファンがいることも事実)、それを公の場でポスターに利用するのはTPOに反することであるか?

このような経緯を踏まえて、フェミニストがこうしたアニメ表現広告動画批判するのは当たり前ではないだろうか。男オタクのために作られた性的表現子供が見て、女性身体というもの勘違いしたり、或いはセクハラなどに対する精神ハードルを下げることになるというのは個人的に納得できる理路だ。(もしそうした影響がないと主張するのであれば、根拠アンチフェミ側が示すべきである。)

論外。『個人的に納得できる理路』ではなく、『実際にそれが起きていること』をフェミニスト側が証明するべき。無いことを証明せよというのは言うまでもなく悪魔の証明

それを、アンチフェミが応戦する形で炎上させ、議論を大きくしていくと、当然この問題を知らない人間までが性的表現を目にすることになるし、その結果、アニメはやはり「気持ち悪い」ものとして、宮崎勤宅間守時代に戻りかねない。

宮崎勤は(実際にそうだったかはともかく)『そういうもの』として認知されているが、宅間守ってオタクコンテンツが生み出した犯罪者扱いされているか

アンチフェミ活動は、アニメを守るどころか、アニメの持つ負の面を公開し、拡散し、再び暗黒の時代を呼び寄せようとしているに過ぎない。

このことを言うと、いわゆるゾーニングが加速し、アニメ社会の影に隠されて、差別され続けるという妄想を言う者がいるが、この主張は間違いである。

昔より、公の場から隠されゾーニングされてきたアダルトビデオは、なくなるどころかその市場規模を拡大させ続けている。表現には適切な場があり、そのテリトリー内で楽しむ以上は、差別批判もされないというのは歴史証明してきた事実である

北原みのり「タイトルだけで泣いた」代表されるように、差別批判もされないというのは全くの虚偽。『マンガアニメのいわゆる二次元キャラ欲情する』ことに比べて『実写の人物欲情する』は一般的からマジョリティ男性に支持されてきて弾圧されていないだけ。

そして何より、最初に戻るが

近年においてはアニメ視聴者が増えて、一部ではアニメ大衆に受け止められたと考えている人間もいるようだが、それは即ちアニメ表現大衆が受け入れることにはならないことに注意すべきだ。

大衆が受け入れないというだけの表現公共の場所にある』ことが受け入れられないということそのものファシストの主張だ。

それを言うならば、1930年ドイツにおけるユダヤ人が写ったポスターや、1950年ミシシッピ州黒人が写ったポスターTPOに反するのか? そうではないだろう。

公共の場所』は誰かの部屋ではない。オタクのものでも、フェミニストのものでも、ネオナチのものでも、KKKのものでもない。あるいはそれら全ての人のためにある。

から我々表現の自由戦士は「公共の場所のポスターを止めさせたいのであれば、それによって害されている権利利益を主張するべきだ。そうでない限り、他者危害でないポスター排除されるべきではない」と主張している。

anond:20211006105620

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