2020-05-13

ちゃんパパを読んで理解した。エロゲはかつての役割を失った

クズ精神異常者たちが織りなす物語を消費する舞台としての役割を。

なぜ?

簡単だ。

エロゲ無料じゃなくなったからだ。

エロゲ無料じゃないってどういうことか?

割られなくなったからだ。

今でも割られてるのかも知れない。

しかし堂々とエロゲを割って、割ったゲームについて堂々と人と語る人種は減ってきた。

自分の中にある良心の呵責、最悪犯罪者として捕まるリスク

なによりも今どき割れぐらい恐れ知らずの技術音痴ほど手を出す類のものであるというイメージによって割れ文化オタクからフェードアウトしていった。

代わりに残ったのが無料提供されるソーシャルゲームWEB漫画だ。

気になったら無料ですぐ遊べる、すぐ読める。

何かが流行るために必要なのは初動のアクセスこそが重要だが、それを邪魔する金銭コストや購入手続きという障壁が一切ない。

圧倒的にバズりやすい。

なによりエロゲ時代スピードに合っていない。

開始してから皆で語り合えるようになるまでの時間が長すぎる。

ちゃんパパは凄い。

ツイートスレッドに貼られたURLクリックして5分も読み進めれば圧倒的クズの凄まじさについて皆と語れるようになる。

「読み始めたんだけど思ったよりクズじゃないな元教師ってこと考えるとヤバいけど」

「それはまだヌルい方」

「これパチンコ進めたガキが全部悪いだろ……」

「でもクズの才能がなかったらここまで落ちぶれないし」

ぐらいのトークになら最初の3話ぐらい読めばすぐに混ざれる。

圧倒的に高速だ。

これがエロゲだと発売日の段階で既にクリア早売り店で購入+そこから割れで共有)した連中が怒涛の勢いでネタバレをしていたのでクリアするまでは近寄れなかった。

今の時代ではクリアするまで近寄れないというのは圧倒的に重くて遅い。

ソシャゲであれば始めたばかりのプレイヤーが最強リセララキングに騙された風を装えばいくらでも相手してもらえる。

プレイ時間数十時間の果てにある衝撃のラストとは、数十時間かけて消費し切るまでは誰とも語り合うべきでないコンテンツであることを意味している。

これでは語る時には既にその作品は思い出に変わっている。

「語るときには思い出になっている」というのはエロゲの持つ強みであった。

過去とは美化されるものだ。

美化されたものについて語り合うからエロゲトークは熱を帯びた。

しかし、思い出を語るスタイルリアルタイム性を重視する時代にはもう合っていない。


そもそもエロゲが盛り上がっていた場所はどこだったのか?

インターネットである

ここに全ての答えがあると言っていい。

インターネットという空間文化が変わったことでエロゲは衰退した。

アンダーグラウンド性の強かった時代割れ容認する空気とゆったりとした時間の流れの中でエロゲ文化は育まれた。

時は流れインターネット空気SNS一般化などによりクリーンになっていき、同時にスピード感が求められる中でエロゲマイノリティ文化となった。

マイノリティであるということほどインターネットで弱いものはない。

無限大に広がる海の中、いくらでも時間をつぶす場所がある中でマイノリティであるということは無いということにすら近しい。

まだエロゲを語る場所存在している。

しかしそれはインターネットの主流からは取り残された場所にある。

そこでは今もほそぼそと思い出が語られている。

18禁美少女ビジュアルノベルなんてそれでいいんじゃないだろうか。

好きだろ?

全部終わった後の静けさみたいの?

エロゲーにはまってるようなのは

参考資料

https://www.sukima.me/book/title/BENJA0002164/

[全話無料(全43話)] 連ちゃんパパ | スキマ | 全巻無料漫画が32,000冊以上読み放題!

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