はてなキーワード: クラスタとは
Twitterでクラスタという用語を「使いたくもないなあ」というのは個人的な感情。それを表明すること自体は許されるべきである。
ちょwww
なのかな。だとしたらあの人嫌いだから
nagas - クラスタって otsune あたりが使い出した言葉なのかな。だとしたらあの人嫌いだから使いたくもないなあって思ってしまう
この発言に対して、何故か
otsune - クラスターはグラフ理論とかでも使ってる用語であって「otsune発祥の言葉」だとか言い出すのは迷惑なのでやめてほしいですね。
と反論している。また後に
と補足。
nagasさんはTwitter上でクラスタという用語を使い始めたのがotsuneあたりなんじゃないかと言っているだけで、otsuneの造語だなんて少しも言ってないだろ。クラスターが英語の一般名詞だということぐらい分かってる。
あと語尾に「なのかな」と書いている。つまり推測をしているだけ。断言などしていない。
またotsune個人を指定しているのではなく「あたり」と言っている。otsuneも含むが、otsune周辺も含まれる。otsuneのような大量のFollowing/Followersがいる人間にとって「otsuneあたり」は、かなり広い範囲を指すと思われる。
Twitterでクラスタという用語を「使いたくもないなあ」というのは個人的な感情。それを表明すること自体は許されるべきである。
また前述のように、otsuneはnagasさんの発言を歪曲して伝えている。nagasさんはotsuneの造語などとは一言も書いてないのに。現時点でのnagasさんのFollowers数は538人。otsuneは3421人。つまり6倍以上の差がある。
3421人に対して、nagasさんの発言を歪曲して人格攻撃した文章を発表するような人間である。そのような人間は嫌われてしかるべきだし、nagasさんがotsune嫌いを表明するのも無理もない。
http://www.atmarkit.co.jp/news/analysis/200806/02/google.html
を読んで思ったのだけど、これって、Googleに入った人について言われていることを凄く象徴してると思う。
思ったことは二つ。
一つは、Googleに入ったエンジニアはブログを書かなくなる、という話。でも、この記事を見ればわかるとおり、注目されている会社で、しかも日本人のエンジニアが少ないというのも手伝って、些細な言葉もすごく注目されてしまう。この人も、 shinh.skr.jp/m/?date=20080604#p01 に書いているけど、飲み会の時に少し話したことが(誤解と共に)今回の記事になってしまったらしい。
そういう状況だと、ブログを書くのは結構プレッシャーじゃないかと思う。
Googleみたいに守秘義務の厳しい会社の内部情報を外に漏らすということが何を意味するか、Googleの中の賢い人たちは良くわかってると思うし、そうするとどこかで軽く話したり、ブログで書いたことが勝手に記事になるということに対しては、かなり警戒しているはず(まぁ、今回は「脇が甘」かったのかもしれないけど)。そうすると、ブログとかもなかなか書けないのではないかな。
もう一つは、Googleに入ったエンジニアが何をやってるのかわからない、という話。これは、この記事を見て、なんとなくひらめいた。つまり、みんな、インフラをやってるんだ。
よく考えたら、自分の知ってるGoogleに入った人はみんな低レベルなことが好きな人ばかりだったし、Googleの中では比較的自由にプロジェクトが選べるということだったから、そりゃ、みんなインフラやるよ。画面とかめんどくさいし、きっとそういうのが好きな人も(日本にはいなくても)Googleにはたくさんいるはず。
そう考えると、ブログを書かなくなったという話にはもう一つの説明が出来る。外から見えるサービスに携わっているのなら、何をやっているのかしゃべることが出来るかもしれないけど、インフラをやってる場合、外には公開されてないから、何もしゃべることが出来ない。
それに、Googleのクラスタ専用に作られたライブラリの話をしても、そもそも特殊すぎて、ブログのネタにはならないのではないかな。
これは、結構当たっているような気がするんだけどな。
炎上回避の方法と、面白いエントリーを集積するやりかたとして。
とりあえず村民には「ブクマポイント」として100程度、入村と同時に配布して、何かブクマコメントを残すときには、
その「ポイント」が消費されるやりかた。賞賛だとか叩きだとか、それを客観的に決めるのは無理だから、どちらにしても、
ポイントのやりとりが発生しなければ、コメントはだから100回しかつけられなくて、以後はブックマークをすることしかできない、
あるいは、自らのコメントを公開することができなくなる。その代わり、ポイントはやりとり可能で、誰かからポイントをもらったり、
自分のポイントを誰かに託すことができる。
自分のblogを持っている人は、エントリーにつけられたブックマーク数を、そのままポイントとして消費できる。
ブクマ数をたくさん得た人は、そのポイントを使って誰かのエントリーにブクマコメントをつけたり、面白いコメントを残してくれる
ブックマーカーに、ポイントを送付したりして、ポイントは一種の通貨として機能する。
特定のページを「これはひどい」なんて叩きコメントスクラムする人達は、誰かを叩いたその口で、仲間の書いたエントリーを
「すばらしい考察」だとか、ごく狭いクラスタでお互い褒め称えたりする。不特定多数からブクマを集められないこんな人達は、
たぶんお互いのポイントを「交換」することしかできないから、そのうちポイントを消耗して、「声」を公開できなくなってしまう。
あるいは「万」単位でブックマークを得ている人達は、役に立つコメントを残してくれるブックマーカーに多くのポイントを分けることが
できて、結果として、はてな界隈には人気エントリーに連なるコメントが増えて、役に立たない、叩くだけのコメントは、
自動的に排除されてしまう。
「ポイント」の初期値を100にすると、Dankogai さんあたりは12万ポイントぐらい持ってるからすごい格差社会になりそうだけれど、
ノイズ排除が効率よくできると思う。
http://anond.hatelabo.jp/20080522224221
普段こういう話題には反応しないんだけど、
周囲の反応含め、自分にはあまりに不可解であったため初増田。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1130403.html
皆が話題にしているのはこーゆーのと同列に見えるからですか?
よくわかりません><
別に自分は「20代男性の間でエロゲが流行し、頭をおかしくしてるからエロゲを規制すべき」という声が上がったところで、
そーしたものを嗜むクラスタにいないため、個人的にはどうでもいいなーと眺めています。
「30代女性の間で年下ブームが起きて、逆セクハラが起きてるから30代女性は自重すべき」という声が出てきたからといって、
適当に段落切って転載。全ては匿名で転載可能なtwitterまとめサービスがないのが悪い。ある?
http://anond.hatelabo.jp/20080429135615
1. lifelog として使用
ブックマークコメントやTBで補足していただけるとうれしいです。
twitter 本来の使われ方。「What are you doing?」に答える。
情報の収集と発信が同時に行える。
前述の1だけの目的で使ってる人もいる。
もちろん、全部の人もいる。
id:thvc twitter使ってるけど、この記事よく分かんない。
twitterをコミュニケーション・ツールとしてだけ使用しているなら、実は揉め事は発生しないように思う。
followとremoveを繰り返すことでコミュニケーションする相手を厳選し、気の会う仲間を探し出せばいい。(コメントを引用させていただいただけで、 id:thvc さんがそうしてるって言ってるわけじゃないです。)
気の会う仲間同士でしかコミュニケーションしないならば、揉め事なんか発生するわけがない。このような使い方は、コミュニケーション・ツールとしてtwitterの正しい使用例といえると思う。(先のエントリーで「6. removeを積極的にする人の大半が女性。」とか書いたけど、女性ユーザにはコミュニケーション・ツールとしてtwitterを使用してる人が多いというだけかもしれない。もちろん男性の中にも、コミュニケーション・ツールとして使用している人はいるので、これは単なる偏見かもしれない。ごめんなさい。)
問題は、コミュニケーションする相手が、twitterを必ずしもコミュニケーション・ツールとしてだけ使っているわけではない点にある。
id:ukstudio「揉め事の大半がremoveとblockにまつわること」は間違い。問題が起きるからremoveとblockされる。根本的な問題は何か考えてみな。
はたして問題はどこで起きたのか?remove/blockされた側が何か問題を起こしたのか?
問題はむしろ、remove/blockした側の内面で起きたのではないか。
もっともremove/blockなんて、そんな大袈裟なものではないと思う。blockはさておき、removeの基準なんてせいぜい、こんな感じだと思う。
a. 最近絡みが無い人
b. 絡みが無くて、発言大目の人
c. (removeする側にとって無意味な文章の)連投
aとかbは、これからremoveするぜ宣言をする人がよく挙げている理由である。コミュニケーションを主体に持ってくるなら、当然の事だと思う。cもある意味「ノイズ」を減らす行為なので、aやbと同じような意味があるといえる。
さて「揉め事の大半がremoveとblockにまつわること」とか書いたけど、本当は揉め事なんかではない。揉め事とは殴り合いだ。相手が必要なのだ。ところが、殴り返そうとした相手からは既にremoveされていて、振り上げた拳は虚しく宙を切る。
「何故!何故オレはremoveされちまったんだ!」
removeされた側の悲しいさえずりがwebに響き渡る。
ぶっちゃけremoveした側は単にfollowしているユーザを整理しただけで、removeされた側にはなんの落ち度もないのだ。
removeした側:twitterをコミュニケーション・ツールとして使用
両者のtwitterに対する姿勢の違いが、このような悲劇を生んだのである。
そういうわけで、removeされたくらいで、あんまり落ち込みなさんな!
前のエントリーで一番言いたかったのは、実はこれなのでした。
せいぜいspammer撃退か、protectユーザがremoveを完全なものにするためにblock/unblockを使用するか。はたまた本当に揉め事が発生してしまったか。
ネガティブな発言や、remove/blockに関係する発言をしただけでもblockされたことがある。おそらく「揉め事」が発生するのを未然に防いだのではなかろうか。根拠はないけど。
もちろん、壮絶な議論の果てに結局物別れに終わって相互blockなんていう事例もあったようです。
ケフィアたんは悪くないお!
気にしすぎのおいらが悪いんだお!
考えてたオチが特定ユーザに迷惑をかける行為だって気がついたから訂正したら、オチがなくなりますた。
いつもgdgdですんません><
童貞とか腐女子とか書いたら、大体どのクラスタに属するかバレるじゃんw
オレがtwitter本書くとすると「女装が基本」「縞ぱんは正義」とかそんなんばっかになるしwww
誰かオチをつけてくれ!(他力本願)
例えば、非コミュの典型である理系非モテ男というのを考えてみればよいが、彼にとってまともにコミュニケーションが通用する「クラスタ」を追い求めると、将来の進路は「研究者」「技術者」の一方になってしまい、いずれにしても理系非モテ男ばかりの世界である。
ああ、理系のための恋愛論は、つまり「非コミュの典型である理系非モテ男のための恋愛論」と読み替えてもいいのか。そういうことか。リリン。
人間関係における「勝ち組」「負け組」の序列はここで固定するのである。苦しんだ挙句に見つけた居心地がいい「クラスタ」は「負け組」という名のクラスタだからだ。
そう?俺は大学でも会社でも「負け組」なクラスタには位置しているかも知れないけど、大学ではそもそも評価として「負け組大学生」「勝ち組大学生」というものは存在しなかったし、会社でもそういう部分は評価対象にならないから、クラスタによって負け組が固定されるということは無いと思う。
例えば、非コミュの典型である理系非モテ男というのを考えてみればよいが、彼にとってまともにコミュニケーションが通用する「クラスタ」を追い求めると、将来の進路は「研究者」「技術者」の一方になってしまい、いずれにしても理系非モテ男ばかりの世界である。
それはさあ、非コミュの典型といっていいのか?だって、理系は「同じ理系内にほとんど女子がいない」「忙しくて他を探す余裕もない」という話なだけで、今までの話と根本的にズレがあるように見えるのだけれど。
これは本当?少なくとも理系文系は非コミュか否かについて全く関係ないと思うぞ。元増田は、自分に合わないクラスタを、ただそこにいれば社会的な評価を得られるからという理由だけで我慢して受け入れているだけではないかと思う。そんなカスなボスのいる場所から逃げ出して、自分がボスになろうともせず、何をぐちぐちいっているんだ。「みんなで仲良くやる」ということを所詮幻想だと思っているから、君はそういう人間なんだよ。そうやって自己弁護ばかりしているから、友達も恋人も出来ないのだ。友達に「勝ち組」も「負け組」も存在しない。どこにでもそういう価値観を持ち出しているから、君は自然と「排除」されたのだ。政治力のある人間が排除されるのと同等のプロセスで、君のような、会話や人間関係に利害関係を持ち込み、その利害関係でしか評価出来ない人間は排除される。
俺が思うに、d:id:thir氏はなんだかんだいって政治力もコミュ力もバカデカいものをもっているんだと思うよ。それこそ「負け組」「勝ち組」の分化が起こらないような場の支配を行う人間に見えて仕方がない。それに東大だし。羨ましい。
こちらの元増田だが、元記事作者のthir氏から反論が来たので再コメントしておく。
まず、thir氏の論旨は次の通り。
僕のいうコミュ力とは、「他者と会話のキャッチボールをすることが出来る」という能力のことである。自然と無意識のうちに相手に質問をし(あるいは質問に準じる機会を与え)、自分でもそれに対する返答や質疑を行う……というヤツである。
これはその通りだと思う。ただし、私が「コミュ力」と「政治力」を混同しているとの指摘だが、むしろその両者はほとんど同じものではないかというのが私の考えである。
なぜそう考えるかについては、まず元増田をご覧いただきたい。
自分に自信のない人間は、基本的に周囲の様子を常にうかがっている。場にそぐわない行動をして排除の対象になるのではないかと、多かれ少なかれ怯えている。いわば、誰よりも「空気を読んで」周囲に気を遣って行動しているのはこうした人間だ。
このような人間(元増田に続き「非コミュ」と略す)が他人に「質問」や「返答」を行うときはどういうことになるか。非コミュは、言葉を口に出す前に頭の中で多くの計算をする。「この質問はタブーなのではないか」「この返答をすると場が白けるのではないか」そうしたテストを繰り返した挙句、ようやく言葉が口に出る。これだけのことを考え、多くの制約の中で会話をしているわけだから、会話のテンポには乗れないし、話の流れも不自然になる。
即ち、政治力が低い人間はそれだけで「コミュ力」の発露を妨げられるのである。政治力が低くてもコミュ力が高いなどという存在は机上の空論と言ってよい。
それに対し、リア充は「ノリ」だけが基準だから、人の繊細な部分に立ち入ろうとも会話を躊躇しない。その結果、こういう会話がなされる。
充「お前さあ、彼女いるの?wwww」
非「(なんでそんなことを親しくもないお前に教えないといかんのだ、ふざけんな、おっと、そんなことを口に出すとKYと思われる、ここは無難に)・・・別に」
充「お?wwwwwなに口ごもってんの?wwwwwさては彼女いるんだろ?」
非「(なんだよこいつ、人が答えたくないのがわからんのかよ、しつこいな)・・・いいや」
充「だったらなにもったいぶってんだよwwwwそれじゃあ休みの日とか何してんの?wwww」
非「(本当にしつこいやつだな、興味がない癖に聞くんじゃないよ)・・・図書館行って本読んだりとか」
充「うわっwwwwしょぼっwwwwださっwwwwおい見ろよ、こいつ本当に面白くない奴だぜー(以下略)」
被害妄想だと言わないでいただきたい。私を指してthir氏は「本当の非コミュを知らない」と言ったが、私はどこに行ってもこれと同じような目に遭ってきた。同氏は「恋人も出来るしバイトも出来る。クラスタの選別さえ行えば」と書くが、余りにも楽観的と言わざるを得ない。恐らくthir氏はよほど運が良く、良い人ばかりに巡り合っていたのであろう。どれほどクラスタを選んでも政治力の強弱によって「勝ち組」と「負け組」は作られるし、「負け組」はそれによってコミュニケーションの機会自体を奪われる。そして負け続けた私は今、「魔法使い」になろうとしている。
以上のごとく、私とthir氏の違いはひとえに現実認識だけだと言ってよい。その違いが端的に表れるのはここだ。
政治力しか持っていない人間は、合コンでもクラスでもサークルでも最終的には必ず孤立する運命にある。増田氏のいう「コミュ力」の持ち主は、単なるサークルクラッシャーだ。
これを現実と信じられるかキレイゴトだとしか思えないか、その環境が私と同氏の違いなのだろう。私自身の経験に基づいて述べるならば、「最終的な運命」というのが訪れるとしても、それは十年以上先のことである。学生時代というのはそれに比べれば余りに短いと言ってよい。人間関係における「勝ち組」「負け組」の序列はここで固定するのである。苦しんだ挙句に見つけた居心地がいい「クラスタ」は「負け組」という名のクラスタだからだ。
例えば、非コミュの典型である理系非モテ男というのを考えてみればよいが、彼にとってまともにコミュニケーションが通用する「クラスタ」を追い求めると、将来の進路は「研究者」「技術者」の一方になってしまい、いずれにしても理系非モテ男ばかりの世界である。他業界に比べ収入は安いし、「理系男」というのはそれだけでまともな人間ではなく珍獣のごとく扱われる。研究などに一生懸命になっていればバイトをする時間などほとんどないことは言うまでもないから、「恋人も出来るしバイトも出来る。クラスタの選別さえ行えば」という言葉を信じる余地など残念ながらないのである。
私は気心の知れた後輩たちにはいつも言っている。「人間関係は修羅場である、狩るか狩られるかだ」「人と理解し合えるなどと思うな、そんなのは例外だ」「善意などというものを信じると俺のような負け組になるぞ」と。しかし残念なことに誰も耳を傾けてくれない。そして彼らは見事に私の後を追い、非モテ非コミュの道をついてくるのである。頼むからやめてくれと言っているのに。
同じことを私より若い非コミュ諸氏にも申し上げたい。「コミュ力とは気遣いだ」「気遣いが出来れば恋人はできる」そんなものは嘘だ。信じたいものだけがすがりつきたい幻想だ。そんなものを信じられるのは余程運がいい人間か、現実を見たくない人間か、あるいは自己欺瞞に長けた人間だけだろう。
http://anond.hatelabo.jp/20080323175904
半年前に「人月計算とExcelとスーツの世界より」を書いた増田だけど、この増田が他人に思えなかったので、半年ぶりに自分の話をしたいと思う。
半年前のエントリの内容、読んでない・読むのたるいって人のために簡単にまとめておく。
俺はCOBOLっていう昔々の言語を使って巨大な金融システムのお守りをしていた。それは誇らしい仕事(「これ読んで「転職考えろ」とか言ってるやつってアホだろ」的な意味で。これももっともな話だよね)ではあるんだろうけど、俺はやっぱりキャッチーな新技術がやりたくてたまらない。
そんなふうに増田に愚痴ったところ、なんか400以上のブクマがついた。以上がこれまでのあらすじ。
話の続きを始める。
あれほどのブクマを集めたことなど初めてだった。戸惑いながらも、日々増えていく皆のコメントを噛み締めた。
転職を勧めるコメントもついていた。うん、転職したいねいつかは。
でも、と半年前の俺は思った。そう簡単に転職できるものなのか? なにしろまだ会社に入って1年半。勿論今の会社にいても転職後に活かせるスキルがつくわけではないが、その前に個人で勉強できることもあるだろう。それからでも……っつーかそもそもスキル皆無なのに転職とか無理だろ。
だから、出来心だった。
エントリを書いてからいくらか経った頃、ホッテントリにもよく上がってくる某ブログに、プログラマ求人のお知らせが出た。
そこからはクリックひとつだ。あのエントリを短く要約してそこの会社に送りつけてみた。たいした作業ではない。転職への一歩を踏み出したという気持ちはあまりなかった。
でも当然ながら、先方からは連絡がきた。言われるまま、翌週の金曜日に会社を定時で上がってから面接に行った。いきなり社長が出てきて驚いた。
面接が始まった。キョドりながら、あのエントリの内容をまた繰り返した。
「うん。熱意は分かったけど……COBOLかー」
「そうかー、ちょっと評価しづらいなー。PHPって分かる?」
「えっと……Webのビューとかに使うスクリプト言語でしたっけ?」
「他にも色々できるんだけどね。それ使って、ちょっと今から言うようなの作ってみてよ」
帰りがけに書店でPHPの入門書を買って、言われたプログラムを週末使って作ってみた。
formに書いた内容を日付やUserAgentとともにファイルに書き込んで表示するとか、その程度の簡単なものだ。PHPでファイルの読み書きができるとすら知らなかった俺でも、土曜だけで作れた。
日曜が余ったので仕様を拡張してSNSのメッセージ機能もどきに仕立て上げたりはしたけど、この程度のアピールはちょっとでも熱意のある奴なら誰でもやるだろう。
どちらにせよ大したものじゃない。
翌週、採用の通知が届いた。
俺の転職活動は2週間で終わった。
面接のとき社長が言っていた。技術的な向上心をもって受けてくる人は珍しいらしい。
意外だった。だってホッテントリでもよく見かける会社だぞ。そんな会社がわざわざ、ブログで求人までしているんだぞ。
ブログで就職とかTwitterで就職とか、いつも華々しく話題になるあれは何だというのだ。
社長の言葉がリップサービスでなかったのは、正真正銘素人にも劣るレベルの俺が、この少数精鋭で構成される会社に、おそらく志望動機だけで、あっさりと採用されてしまったことから分かる。言っておくが大量採用ではない。求人経由での採用は俺一人だった。
現実はこんなものなのだ。
そんなこんなで、あまりに展開が早すぎて事後報告になってしまったが、転職を決めたことを会社に話した。
そんな中で、印象に残ったやりとりについて書いておきたい。
まず、他部署の人。
「勿体無い! 本当に勿体無い!」と彼は俺に詰め寄った。
「前、会社のイントラに君の作ったツールをアップしてただろ? その時からずっと、こいつと一緒に仕事できたらって思ってたのに」
技術より業務知識、巨大な金融システムを今までどおり動かし続けることを最大の目的とするこの会社では、ITを活用してプロセスを効率化しようという意欲を持つ人は多くない。
彼はそんな中で、VBやJavaの知識を蓄えて、プロセスをもっと良くしていきたいと願う人だった。だけど、
「いくら俺が呼びかけても、誰も興味を持たない。ツールを作っても使われなくて無駄に終わることもある。本当は俺も転職を選べるんなら選びたい。でも、俺の道はこれしかない」
彼は妻子持ちだった。生活のために、今の仕事を辞めるわけにはいかないのだ。
一方俺は、家庭を背負っていない今だからこそ好きな道を選べた。その俺が羨ましいと、彼は言った。
こういう環境に留まらざるをえない人がいることを、それでも戦っている人がいることを、俺は心に留めておきたい。
それから、とある同期。
彼は同期仲間の中でも飛びぬけて優秀な奴だった。
何をやらせてもまず成功する、万能型の秀才だ。元増田にイメージが被る。
技術力があり、コミュニケーション力もあり、ついでに顔もよかった。そして、この会社では珍しく、技術志向を持つ奴だった。
研修時代にも技術をやりたいと度々公言していた彼だが、こういう優秀な奴を会社が放っておくわけがない。配属先では協力会社への指示や客先とのやりとりに追われる日々が待っていた。
そんな中で彼は思っていた。この会社にいる限り、技術的なことをやることはできない。いつか転職したいと、彼も望んでいたらしい。だから、
「転職するって聞いたとき、やられたって思った」
やられた? 何故か。それは彼の迷いのせいだ。
「最初は別の仕事がやりたいと思ってたよ。でも仕事が分かってくると、これが面白く感じてくるんだ。俺がこのシステムを把握してるんだ、俺がシステムを回してるんだっていうのは充実してて、このままでもいいかなって思えてくるんだ」
万能だからこその迷い。
IT業界(SIer)の未来や、汎用的でないスキルばかり身に着けることの問題も彼はよくわかっている。でも、今の会社はビジネス的にも安定していて、当面は抜け出す意味がないというのも事実なのだ。
俺の場合、プログラミングのセンスはあっても運用やPMなんてとてもできない。偏っているから転職を決断することができた。でも彼には、金融システムのSEという仕事が適職すぎた。
半年後の今も、彼とはしばしば話をしている。
彼の答えは、まだ出ていない。
最後に、上司。
彼女は、完璧な検証や客先での要求詰めで皆の尊敬を集めるキャリアウーマンだ。
その上司が、俺が最後に出社する日、目に涙を溜めていた。
「ごめんね、雑用みたいな細かい仕事ばかり渡しちゃってたし、忙しくてあまり見てあげられてなかった。そのせいでこんなことになって。後悔してる。本当にごめんなさい」
違うんだ。そういうことじゃないんだ。あなたのせいじゃない。
俺はただ、仕事のスキルをそのまま使って、Twitterの@発言を抽出してクラスタを可視化してニヤニヤしたり、ニコニコに上がった新着ボーカロイド曲を自動処理でiPodに入れてみっくみくになりたいから転職するだけなんだ。
そんな趣旨のことを言葉を選んで伝えたけど、たぶん彼女には伝わらなかっただろうと思う。
俺や、はてなで色々言っているような技術系の奴らは、世の中では特殊な人間で、普通の人にはなかなか理解できない。
壁は厚い。そう思った。
そんな諸々の出来事を経て、俺は今、憧れのWebプログラミングの職場にいる。
Linuxのlsコマンドすら分からなかった俺には、毎日が学ぶことだらけだ。毎日終電だし、まだ休日出社はないけど、もうちょっと俺がまともに仕事できるようになったらそういう状況は確実に待っている。
だけど、すごく楽しい。仕事のために得る知識がすべて、自分の生活と地続きになっている。人生のベクトルと仕事のベクトルが噛み合ってるから、俺は成長している実感を持ててる。
だから、きっと俺はこの先ずっとこの会社で頑張れると思う。
ところで、
について一言。
Web系やりたいって半年前から言ってて、そして実際やってみたら超楽しんでる、そんな俺でもこれは同じですよ。
やっぱりはてブの[あとで読む]は日々溜まっていくし、これ全然業務とかかわりなさそうだって技術だとイマイチ乗れない。
転職決まってからの半年も同じだった。半年前、「転職するなら自分でスキルつけてから」って思って転職活動先延ばしにしていたら、たぶんいまだにApacheって何?って状態だっただろう。
だってプログラミングの他にもやりたい趣味はあるし。別の仕事やりながら勉強するには、この世界は広すぎるし孤独すぎるし何から手をつけていいのかわからない。
確かに、はてな見てて熱浮かされるだけってことは、人生かけて技術を追いかけるクレイジーなギークでないことの証左ではある。
でも、そこから情熱が継続しないからっていって、仕事として楽しめる程度に技術を追いかけていけるギークではないことは意味していない。わかりにくいな。つまり、はてな見てて熱浮かされる程度にはギークであるとは言える。だって楽しくないなら見ないじゃんそんな記事。
だから、そこをもってプログラマとしてやってけるかどうかの疑問を抱く必要はないと思った。
そういう意図で書いてるわけじゃないならいいけど。ていうか一言じゃないなこれ。
やたら長くなったけど、俺の転職の話は、大体そんな感じ。
あと、転職を通じて実感したのは、楽しい仕事をするのが一番楽しいよねってこと。
頭悪いこと言ってる気がするけど、これが俺の結論です。
宗旨替えとはいっても、その前はとくにどこの派に所属していたわけではない。強いて言うならば「人それぞれなんじゃないの(無難無意味派)」くらいだった。
その考えが変わったのは、寮生活で、もちろん男女の仲ではないのだけれど、他人と生活を共にするようになったからだった。高専寮にいた、というのはちょっと前にも書いたけれど、僕のいたところは、三年になって班長をすれば同室の相手を選べるシステムになっていて、大抵は同じ科の仲のいい友人と同じ部屋に住むのが通例だった。
うちの学校の場合、一科一クラス、つまりクラス替えもないわけで、二年以上一緒にいてその上寮生活だから、文字通り同じ釜の飯を食ってきた仲で、クラス内でも合う合わないが既に知れている関係性で同室を選ぶわけだけど、それでも、同室で暮らすようになると、結構な確率で仲が悪くなったり、仲が悪いとは言わないまでも、お互いに不満がたまったりする。
そして半年後、後期への切り替わりのタイミングで部屋替えがあって、班長も選びなおすのだけど、このタイミングで相手を替えることも珍しくない。ちゃんと数えたわけではないのであれだけど、僕のなかの記憶では相手を替えるかどうかは半々くらいの確率だったと思う。この半年、6ヶ月という数字、みょうにリアルじゃないだろうか。
二年近くという短くない期間で多くの時間を共有して、それで同室としてやっていけると判断しているにもかかわらず、半年でギブアップしてしまう。相手が気の知れたクラスタも非常に近い同性でこれなのだから、クラスタも違う(可能性の高い)異性であれば、一緒に生活するというハードルは決して低くないように思う。
ちなみに、僕が前期に同室だった友達は、同室じゃなくなったら元通りの仲になったけれど、今はちょっと疎遠になっている。生存はすぐに確認できるくらいの感じだ。後期に同室だった友達は、まあ馬が合ったのだろう、仲は悪くならなかったし、住むところが少し離れてしまった今でも、よく一緒に遊びにいったりしている。
論争見てて思ったんだけれど、カーストのような上下階層となる場合もあるけれど、もう一つ、クラスタ構造みたいになる場合もあるんじゃないかな。
私の高校時代は、カースト構造は無かったと思うんだ。同じクラス内でもいくつもの小集団(3人くらいから6、7人くらいまで様々)があって、クラス内の全く違う趣向の集団よりもクラス外の同類の集団との方が繋がりが強かった。それから、集団には少しの重複があって、集団同士を繋ぐ役目をしてる人がいた。それで、多くの集団を繋ぐ役割を持ってる人は学級活動ではスターなんだけれど、集団内部ではそれほど力は無かった。逆に集団内で強い力を持ってる人は、あまり多くの集団とは関わっていなかったし、学級活動では力が無かった。
少なくとも、決定的な上位層も、決定的な下位層も無かったと思うんだ。