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20億円を蹴って4億円を選んだ!…「男気」を感じさせるということで、大絶賛されている広島カープ、黒田博樹投手。
あちこちで大絶賛され、ヒーローのような扱いになりつつありますが、本当にこれがカープのためになるのかといえば微妙な気がしています。
安い安いとはいえ、4億円。他球団ならまだしもカープでの4億円は非常な高年俸です。いや、それどころかカープの歴代最高年俸。
ちなみに次点は前田健太投手の3億円。これも数日間は歴代最高年俸になっていました。
その次になるとブラッド・エルドレッド選手の1億900万円。9000万円ではなく900万円です。
ちなみに、昨年のカープの選手で、セリーグファンの印象に最も強く残ってるであろう菊池涼介選手は8500万円、シンデレラボーイ一岡竜司選手は2400万円、辛いさんは2000万円での復帰です。
エルドレッドの4倍弱、菊池の5倍弱、一岡の17倍弱、辛いさんのちょうど20倍…
11勝9敗、防御率2.60、187投球回、QS70%、完投完封1
…とまあ、CS出場チームのエースとしては物足りない気がしなくもないですが、187回を稼いでいるのは頼りがいのある数字です。
これが26歳エース、3億円の成績。
そこに40歳が復帰、4億円。奇しくも2014年は11勝9敗。
マエケンと同じ成績を残せれば御の字でしょうけど。
「メジャー帰りの技術を伝承してくれる!」「男気を見せてチームを引っ張ってくれる!」
なんて声が大きいわけですが、返す返すも4億円。
活躍すれば上記の声もその通りですが…
となること請け合い。しかも悪いことに毎年引退を匂わせていた男、「思い出づくりに戻ってきた」みたいな空気になること間違いなし。
そして若手の間で囁かれる「あの程度の投手に4億出せる程度には金がある。だけどもっと活躍した俺には出してくれない」
ちなみにシーズン通しての貢献度は、レギュラーなら100試合以上に出場する野手の方が高くなるわけで、菊池・丸あたりは年俸格差に不満を感じるのではないでしょうか。
いろいろ書き連ねてきましたが、とにかく黒田投手は活躍すればいいわけです。マエケンと肩を並べるぐらいの活躍をできれば、ファンの間には思い出補正もあるから、4億円も納得の数字になるでしょう。
これまでの言動から2015年シーズン、カープで引退をするであろう黒田博樹投手。その活躍で今後数年のカープのチーム経営が変わってくるでしょう。