2024-09-25

無修正女と付き合ってる

うちの会社では、三ヶ月ごとに上から評価シートみたいなのが張り出される。それも全社員が見れる場所に。

で、そこには一人一人の仕事の成績とか、改善点とかがずらっと並ぶわけ。

たとえばAさんなら「もっと積極的お客様コミュニケーションを取ると良いでしょう」って感じで、営業アドバイスが書かれてたり、Bさんには「チーム内での協力関係を大切にしましょう」とか。

まあ、言ってしまえば「ここを直せばもっと成長するよ」的なことが書かれてるんだ。

でもね、彼女だけは違う。俺たちの同期で、どんな仕事完璧にこなして、毎回何も書かれていない。修正されることがないみたいに。

から陰では「無修正女」って呼ばれてた。ちょっとひどい言い方かもしれないけど、そういう異名がつくくらい、マジで完璧なんだ。

端麗な容姿も相まって気軽に触れずらいような雰囲気あって、正直言って彼女仕事以外の話をしたことある人、俺含めて皆無だったと思う。

それでも彼女は案外気さくで、俺にも話しかけてくれるんだけど、その内容はいつも決まって仕事のことだけ。

プライベートな話なんて一度もしたことないし、彼女が何をしているのか、全然謎だった。完璧すぎて、人間味がちょっと見えないというか、そんな感じ。

事態が急変したのは先月のある金曜日。俺はいものように、仕事帰りにふらっと立ち寄った猫カフェにいたんだ。そこ、俺が常連で通ってるところなんだけど、そこで、なんと彼女を見かけたんだよ。

最初は目を疑ったよ。だって、あの無修正女が、猫カフェにいるなんて思いもよらないじゃん?

彼女仕事帰りっぽくて、黒のタイツタイトスカート、いつものキリっとした雰囲気だったんだけど、猫が彼女の膝に乗ってて、なんか、いつもと全然違ったんだ。

彼女、猫が膝に乗ってるのを見てニヤニヤしてて、すごい幸せそうに笑ってた。あんな表情、会社じゃ一度も見たことない。まるで別人みたいだった。

俺はその時、ふっと笑ってしまったんだよね。そしたら、彼女が俺に気づいて、ハッとした顔をしたんだ。「あ…」って、すごく驚いて、ちょっと焦った顔をしててさ。そのギャップが可愛くて、思わず声をかけたんだ。

「ここ、よく来るんですか?」って。

彼女最初ちょっと戸惑ってたみたいだったけど、すぐに「たまに来ます」って返してくれて、その後一緒に猫カフェを出て、ついでにご飯でも行こうかってなった。

あの時の彼女、なんかすごくリラックスしてて、会社彼女とは別人みたいだったんだよね。

仕事の話も一切なくて、猫の話とか、最近観た映画の話とか、普通に雑談してる感じだった。

それがすごく新鮮でさ。会社じゃ見せない顔を知ってるっていうのが、なんだか特別な気がしてきた。

それからというもの、俺たちは会社外でも会うようになった。

最初猫カフェで会って、その後ご飯に行って、いつの間にか週末も一緒に過ごすようになってさ、気づけば俺たち、付き合ってるみたいな感じになってた。

だけど、会社では相変わらず「無修正女」のままだ。仕事は相変わらず完璧で、誰にも何も指摘されないし、誰も彼女プライベートを知らない。

でも俺は、彼女が実は猫好きで、猫と遊んでる時にあんなに嬉しそうに笑う顔を知っている。

あの、ちょっと焦った顔とか、少しだけ照れくさそうに話す表情とか、全部俺だけが知っている。

彼女の「無修正じゃない」部分を見てしまったのは、俺だけだって思うと、なんか妙に嬉しいんだよね。

そんな彼女の可愛さを知っているのは、俺だけなんだから

  • 無修正女と付き合ってるみたいな感じになってた

  • 実のところおれも無修正女と付き合っている。パンツ下ろしたら、モザイクが入ってなかった。感激したね。 おれはどうなのかと思って、「どんな感じ?」って聞いたら、「もじゃもじ...

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