イシゲスズコってライターが、ブルーカラー肉体労働軽視と、男性差別と、過去の差別は許されない的発言と、その他諸々のコンボを決めて話題になってる。
https://togetter.com/li/2435872
これに関するいろんな人の発言を見てて思うんだけど、肉体労働差別というより、近代以降は勉強や学歴に代表される「知性」的な物の過剰な礼賛が背景にある気がするんだよね。
勉強ができることがすごい、職業としては学者や知的労働が立派、インテリが格好いい、科学の時代であり情報化の時代である、という感覚が何十年か続き、相対的にブルーカラーが下に見られている。
俗にインテリ左翼なんて言われるようにインテリと左派は結びつきやすく、そのためにイシゲスズコのように反差別なはずの左派クラスタは知性礼賛に染まり、それが肉体技能職に対する差別感覚を醸成しやすい、みたいな。
(ブルーカラー職も、ある程度の段階に行くとは難度の高い資格試験を求められるので知性があるというのはもっともな指摘だが、いったんさておく。
しかし、学校の勉強が苦手だった人らも資格試験はバリバリ頑張ってるってネットで見たことあるけど、なんでそれができるか結構不思議だよな)
日本ではここ十年くらい目にするようになった反知性主義って、こういう頭脳労働礼賛に対するカウンターって要素もあると思う。
内田樹とかが誤用してる「反知性」主義の方ではなく、もともとの意味である反「知性主義」、すなわち知性的なるものをむやみと最上視する主義への反論って方の意味ね。