増田は独身。いい歳でパートナーも居らず、アラフィフに達しようとしているので結婚に関しては既に諦観している。
この歳になると友達付き合いもほぼなくなり、これといってお金の掛かる趣味もないのでそれなりに財産はある。
どうやら子供を設けるのは難しく、このままでは自分がこの世に生まれた証というか、意味を見出せないんじゃないか?とある夜ひとりでお酒を嗜んでいる際にふと、そんなことを思った。
これまでの自分の人生を振り替えると、他人に誇れるような趣味はSFぐらいで、学生の頃からSFを熟読してきた。文字から広がり浮かび上がるセンスオブワンダーの世界に幾度となく心が躍り、退屈で平凡な日常をいつも鮮やかに彩ってくれたのはSFの名作の数々だった。
そうだ。自分に出来るのは、この素晴らしい世界をより広めることかもしれない。酔っぱらいが半ば夢想状態で考えたことは翌日にも覚えていて、だから実行することにした。
私は自分が好きだったSF小説、影響を受けたSF小説、名作であると思っているSF小説をAmazonで次々に購入し、週末に近場で行われるフリーマーケットに申し込んだ。
フリーマーケットを見に行ったことは当然あるものの出店側となるのは記憶に乏しく、そのためフリーマーケットの日が近づくと私は緊張し、前日の夜などはドキドキしてなかなか眠れないほどだった。
当日は幸いにも晴天で、私はこの日のために用意したSF小説を売りに出した。
どの小説も一冊200円で、中には価値を知る人が見れば驚愕するような作品も混じっている。当然、儲けは度外視だ。そんなものはどうでもいい。私は、良いSFをただ多くの人に読んでほしい、知ってほしいと思い、出店しているのだから。
初日は思いの外よく売れた。自分にとって思い入れの深い作品が売れると非常に嬉しく、小学生ほどの男の子が『幼年期の終わり』を興味を示して買っていったときには何やらとても感慨深い思いになった。あのワクワクしている表情、あれは子供の頃の自分を見ているような、そんな気がしたのかもしれない。その日の晩酌は、いつもと少し違って感じられた。気づけば自然と笑っているような。そんな心地の良い酩酊感があった。久しく忘れていた感情のような、暖かいものを感じられたんだ。
今もこの活動を続けている。
私は、これといって世に何かを遺すことは出来なかったかもしれないが、少しでもSFに恩返しをしたい。だから私は、今後もこの活動を続けていこうと思っている。
あんま水を挿したくないけど、普通に転売ヤーに狙われて適正価格で売られてそう。 それはそれでちゃんと広まってるけど。
売るときに、奥付のページにハンコでも押しとけばいいのでは。
SF初心者にディアスポラを売って最初の章で挫折させよう
これは…転売屋…
別に自由市場っしょ
道端にエロ本を捨ててゆくおじさんと同じような活動してるね。 小学校に夢を与えているんだ
「増田SF選書」て帯つけて、 帯に推薦コメントとか他のおすすめ本のリストも入れて売ったら楽しそうだな
書店の本棚の区画を借りて、推し本を好きにディスプレイして売るサービスがあるけどそれじゃ駄目なんだろね、本は高いからな
タイトルから想像した内容と斜め上だけど嫌いではない
小説好きを自認しているのにこんなに文章が面白くないのか。 SFは翻訳メインだからストーリーとアイディアだけが生き残って文章としては死ぬって話を前に聞いたが、そういうのを大...
俺もつまらなすぎてaiを疑ったぐらいで、コイツ相当な重症 ストーリーや出来事の描写がしっかりしてるので純aiはあり得ないが…… 出来事の箇条書きを突っ込んでChatGPTに清書させたの...
最近のミステリ読むけどSFよりはマシ大抵のなろうよりも上 でもラノベの方が読ませる文章してたりする SFはなろうの上澄み以下だけど、なろうレベルではSFは書けないから問題なし
本を売るだけじゃダメだろ SFの楽しみ方や読む価値のあるSF小説を紹介しSFの伝道師になれ お前はYouTubeをやれ
目立たぬ人のこういう狂気が、人類の輝かしい未来を作り上げていくのだろう。