2024-01-26

妊娠がこんなにしんどいと思ってなかった

妊娠したことについて特に後悔しているわけではない。家庭も職場も整った環境にあり、恵まれていると思う。

けれどもまだ出産もしていないのに「こんなにつらいのか」と驚いた。主に体調面で。

つわり。加えてつわりにも分類しきれないぼんやりとした体調不良

正直ドラマなんかの「おえっ……もしかして?」くらいのイメージしかなかった。悪阻入院することもあると知ってはいたけど、せいぜい1〜2週間、胃腸炎とどこが違うのかと。

全然違った。1か月弱、吐き気で丸一日ベッドに転がることになった。夜中に吐き気で起きて嘔吐する日々が続く。1日だけじゃなくて、週単位でもなくて、月単位毎日時間続く。症状に波があって数日で過ぎ去るような、それまで経験してきた体調不良とは性質が全く異なるものだった。少ないなりに1日3食は食べられていて(食べないと逆に吐き気が強くなった)、空えずきが多かったから、体重は5kg近く減ったけど入院するほどでは全然ない。「食事とか水分は摂れてますか?」「摂れてます」。でも他のことはなんにもできてないんです。

やっとつわりが落ち着いてきても、日によって時間帯によって嘔吐がぶり返す。妊娠から貧血みたいな感じでふらつきやすかったけど、電車待ちくらいの短い時間立っているだけで目の前が暗くなって、しばらく身動きが取れなくなることが増えた。乗り物酔いもしやすくなった。

そんなわけで全然仕事にならない。仕事を休んだとしても数日程度で、具合が悪い時だけ時短にしてもらうくらいで済むかと甘く見ていたけれど、実際には丸々1か月以上休みをいただくことになってしまった。元々体は丈夫なほうだし、これまでの長時間勤務も多少の不調も気合いで乗り越えて来たから今回も大丈夫と思っていた。思い上がりもいいところで、気合いって健康な体にしか宿らないことを知った。

だって出産した友人と話すことがあった。生まれてくれた子のかわゆさや出産時の旦那さんとのエピソードなんかをほのぼのと一通り話した後、「実は私も今妊娠してて、つわりがしんどくて」と言うと、「出産よりもつわりがつらかった!」と返ってきた。

その言葉共感し寄り添ってくれる彼女の優しさだったかもしれない(種類の違うつらさのような気もする)。だけどその時、妊娠期間一番つらかったにもかかわらず相手が口にするまで敢えて語られぬつわりのしんどさよ、と思った。子の生まれたあと、その時の痛みや周囲のドタバタはよく話題にのぼるけど、母たちが(主に)1人で耐える妊娠関連の体調不良は、そっと埋もれていってしまうことが多いものなのかもしれないなと。

ありきたりで、最重症でもないけど、でもちゃん人生上半期で一番つらい体調不良。元気だった自分の体が突然こんなにガタガタになってしまうことが驚きだった。

  • お疲れ様です うちの妻も辛そうだったなぁ できるだけ安静にしてもらってたけどできることは限りがあるし

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