先月恋人と別れた。
きっかけはほんの些細な喧嘩で、「別れよっか」と言われたので「いいよ!」と答えた。恋人とはなんかちょっと合わないな、という部分が(かなり)あったので、その合わない部分がこれから先今より大きくなることはあっても、小さくなることはないだろうと思ったからだった。
向こうが全て悪いとは思っていないし、単純に許容できる範囲がお互いかけ離れていたというだけの問題なので、恋人に対して個人的に不満はあれど、別れたことに対しては特に何も不満は無いし、個人的な不満も、今更言ってもどうしようもないので特に問題は無い。
そしたらもう、毎日楽しすぎる。
今までは恋人から連絡が来るかどうか(だいたい毎日LINEしていた)を気にしながら家事を済ませ、電話したりしていた。時間にルーズな人だったので、「〇時からこれを一緒にしよう」と決めていても、寝てたとか別のことしてたとかでダラダラと先延ばしになることも多かった。その分、9時〜5時で働く一般的サラリーマンである私の睡眠時間は削られていっていたのだが。
それが一切無くなった。自分の好きなように時間を使い、自分のペースで生活できる。楽すぎる。
別れる少し前から小動物を飼い始めたので、帰宅すると風呂に入り、夕飯を作って食べ、ペットの世話をし、少しだけ遊んでやり、寝る。仕事のある日は毎日ほぼそれだけの生活をしている。
休みの日は買い物に行ったり、大掛かりな料理を作ったり、ペットと遊んだり、寝たり、友達とウォッチパーティで映画を見たり、ゲームしたり。
人の都合に振り回されない生活がこれ程楽しいと思ったことは初めてだった。あんまりやることは変わってないと思うのだが、一体何が違うのか。
元から結婚とか、誰かと共同生活を送るのは向いていないだろうと思っていたが、まさかここまで自分が都合のいい孤独を愛しているとは思わなかった。
友達はいるし、誘われれば外に飲みにも行くが、本質的に私は1人で過ごすことが好きらしい。本気でずっと1人にしてくれ!というわけではなくて、ただ自分のペースで生活がしたいだけので、便宜上「都合のいい孤独」と呼んでいる。要するに、ワガママなだけなのだと思う。
ただ、この前SNS上で、「恋人がいない30代がつらすぎる」みたいな投稿を見た。
私はまだ20代なのだが、30代になると恋人のいない生活を途端にうわつらい…と思うものなのだろうか。今の生活がストレスフリーで理想的なので、今感じている幸せを感じられなくなってしまうんじゃないかと、そこだけは少し不安になっている。
時間が経つと良いところを思い出して、ふと後悔してしまうことがあるので気をつけよう。
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