たとえば、今年に入って毎月のように送られてくる、「インボイス制度をご存じですか」というキャッチコピーの様々なDM
経理システムや請求書発行外注業務や、まあいろいろな関連業者のDMなんだけど、
まじめに目を通してたら「あれ、なんかインボイス制度の説明として書いてあることが毎回違うぞ」と気づいたはず
会計士の先生に聞いたら案の定、猶予措置などの制度運用の細部について朝令暮改が再三繰り返され、
「もうあと少しで始まると思うのでもう変えないと思いますが…」と自信ない言い方でしかできないという
youtubeのインボイス制度解説動画も始まってもないのに「新しくこうなりました」が何故かいくつも上げられてたりする
1年前の説明だけ見てわかってるつもりの人は実際に開始されたら「あれ、なんかよくわからん」となるの必須
そんななので、大手企業ですらインボイス番号の記載は本当にギリギリまで書いてこない
電子帳簿保存法とあわせて、どうなるかわからないインボイス制度のために事務経費をかけるのはギリギリまで見極めたいんだなって態度がにじみ出てる
取引先の中小業者も真面目に取り組む気の業者は現時点でほぼないと言っていい
だいたい見てると、番号は取る。取るが、事務処理を言われたとおりにやるかどうかは、かなりあやしい
なんせ役所の「正しい処理方法」自体がコロコロ変わってるので、そうなるのも仕方ないと言える
(メディアに露出してる個人事業主なんかは判りやすいから摘発されやすいと言える。声優さんなんかまさにドンピシャだろう)が、
目立たないところはいつまで経っても目立たないし、そんな目立たない事業者なんて全部をチェックできるはずもない(その手段を行政は持ち合わせていない)ので、
インボイス制度の網に引っ掛かりやすい職種、引っ掛からない職種で徴税が分断されるだろうなと
そして当然ながら、うまいこと徴税されない仕事を作ったやつがビジネス上の勝者になる(10%オーバーの足かせがないのだから)