うちの会社に、いちいち言葉がキツイと評判の悪い女性スタッフがおりましてな。
このひと、ほかのスタッフに指示を出す立場だったりするんですけれども、指示を受ける側にマアー評判が悪い。
指示にしろ指摘にしろ依頼にしろ、いちいちカチンと来る言い方をする。一度はパワハラ事案になりかけたほどです。
と言っても、それはテキストコミュニケーションの上だけのこと。グループウェア上のやり取りとか、チャットね。
実際に対面で話をすると、そこまで失礼な感じはしない。むしろほがらかでケンのない人物像。
つかみどころがないな、と思って観察してたんです。
で、今日、若手が件の人物に依頼されていた作業の完了報告をチームのチャットに書き込んだのに対して、件の人物が😁(笑い)のリアクションをつけたのです。
ふつう、まあ、頼まれた仕事が済んだよという報告に対しては👍(いいね)とか🧡(ステキ)とかのリアクションをして謝意やねぎらいを示すと思うんですよね。
😁(笑い)は、冗談を言った時とか、笑える出来事が起こった時に使うものです。働きに対して使うのは文脈がおかしい。
骨折って仕上げた作業を笑われたのでは、誰しもムッとするんじゃないでしょうか。少なくともうちの職場では、誰かが仕上げた作業を笑う文化はありません。じっさい、弊社で使ってるグループウェアの笑いアイコンは「ウケル~」みたいな顔でムカつくんですよね……。
で気づいたんです。
このひとは性格が悪いんじゃなくて、単に「自分の表現が人に与える印象を客観視できない(それをする神経回路に異状がある)ひと」なのではないかと。
もしかしたら発達障害にそういうタイプがあるのか知りませんけど、あるとしたらそれかなと。病気とか障害だとするとしっくり説明がつくんですよね。
カチンとくる言い回しにしても使い所の間違ったリアクションにしても、「相手がそれをどう受け取るか」をきちんとイメージできていたらしないはずなんですよ。だって、業務を進めるうえで何の必然性もないんですから。業務効率が上がる要素がひとつもなく、ただ無為に軋轢を産むだけ。そんなの、病気くらいしか説明がつかない。
たぶん、地球の言葉をおぼえ始めた宇宙人に教えるように「その言い方だと地球人はカチンとくるから別の言い回しを使ったほうがいいよ」とかつどつど誰かが教えてあげる必要があるんだと思います。