2022-12-24

トランス女性女性」や「SexIsReal」は現実単純化しすぎ

今日たまたま TERF vs TRA と呼ばれる類いの騒乱を見てしまう破目になったんだが、「トランス女性女性です」や「SexIsReal(ジェンダークリティカル)」は現実単純化しすぎだと思う。

まず「ジェンダークリティカル」の主張がおかしいのは、彼ら/彼女らは『「性同一性」「性自認」なんてフィクションであって、人間性別を決めるのは「生来性別」のみだ』みたいな考え方をしているが、DSD性分化疾患)に起因してXXYY 遺伝子などを持つパーソンの性発達が曖昧場合、その人物が『自分自身を「男性」として捉えるか「女性」として捉えるか』についてはその人の「性同一性」「性自認」(どっちも Gender Identity の訳語)に由来せざるを得ない。そのため「ジェンダークリティカル」と言う考え方は Sex身体性別)の発達が一般と違っていて、かつ性別の特徴が曖昧になっている人達に対しては通用しない。

次に「トランス女性女性です」と言う主張が単純すぎるのは、「トランス女性」と一言で言っても一般女性しか見えない人達」と「性別移行途中の人男性とも女性とも扱いづらい状態人達」を一緒くたに扱っていると言う点で、あるトランスパーソンを「女性」として扱えるか否か、と言うのはその人々の個々の状況に依存する。そのためその辺りをまるっきり無視して「トランス女性女性です」と言い張るのは「お前現実を見てないだろ」としか言えない。

そのため俺個人としては「あるパーソンを『社会的女性とか男性として扱えるか否か」と言うのは医療とかすっぽんぽんになる場合を除きルッキズムにはなるが「女性/男性として扱うに妥当な外見・行動をしているか」と言う点にのみ集約されると思う。なのでこの手の騒乱に感情とか嫌悪剥き出しで参戦している連中と言うのは、現実と言うのは自分想像以上にどうしようもなく多様で複雑である、と言うのを見落していると思うんだよな。

あとこの手の TERF vs TRA みたいな話をしている連中って シモ(股間)の話をしすぎ。どっち側の人間風呂とかトイレとかで他人股間があーだこーだと言いまくっているが、そもそもの話として他人股間の詮索をするって言うのは、普通にセクハラからな?そう言うのを Twitter で垂れ流すって羞恥感情はないのかね。自分股間は詮索されたくないが、他人股間の詮索はして良い、と言う考え方をしているなら単なるバカでしょ。バカ休み休み言え、とは良く言うが、まぁバカから止められないんだろうな。尤もこの手の話を Twitter で見てしまった俺も俺でバカなんだが。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん