2022-08-17

しかしたら私は【コミュ障】なのかもしれない

コミュ障】という言葉を初めて聞いたのは大学入学してすぐのことだった。

当時出来立ての言葉だったのか、所属するコミュニティが変わったから耳に入るようになったのから定かではない。

「私コミュ障からさ〜ww」と言われる度に不快気持ちになったのを覚えている。

自分コミュニケーションへの怠惰をそんなしょっぱい言葉正当化するな、と。

就職し、最近一緒に仕事をするようになったX氏と、

X氏の同僚で、その日初めて会ったY氏と雑談をする機会があった。

X「何か趣味あるの?」

私「そうですねぇ、無趣味なんですよ」

嘘。料理も好きだしネイルもするし読書もする。

でも「得意料理は?」とか「女子力いねw」とか「おすすめの本は?」とか返ってくるのが耐えられない。

趣味=詳しい、得意 だと思われるのが耐えられない。そんなに大層なものではないから。

X「音楽は聞く?」

私「いやぁよくわからなくてw」

X「Yさんは×××が好きなんだよね?」

私「最近###してるグループですか?」

Y「よくご存知ですね!嬉しい」

嘘。ぜーんぜん嘘。

好きなアイドルがいて、今日も聞きながら通勤した。

推しとか好きな曲とか訊かれるのが耐えられない。恥ずかしいから。知らないだろうし。

どうして人は訊いてもわからない質問をするのだろう。変な空気になるのはわかりきっているのに。

そしてまた、自分の話はできないのにYさんの話題には乗っかれるんだ、という驚きがあった。

自分の話ができないのはつまらない奴だと思う。

X「AさんとBさんは犬を飼っていて、Cさんは猫を飼っていて、Dさんは飼いたいけどペット不可マンションで…あれ、Yさんは何か飼ってるの?」

Y「私はハムスターを飼ってます!」

私「わー」

わー、じゃないのよ、わーじゃ。

実家ハムスター飼ってたじゃん。

私も好きです飼ってました可愛いですよねって言えばいいじゃん。

その後の展開を大して伴わない情報開示くらいすればいいじゃん。

でもできなかった。できないことにショックを受けた。一度逃したら話題に乗っかるなんてできるはずもなく、呆然とその後の話を聞いていた。

それにしても相槌が下手で、そのことにも絶望した。

「おー」「ははぁ」「なるほど」「なるほど」しか言っていない。なるほどが多すぎる。

普通に仕事をしていく上で不備は発生していない。質問もできるし受け答えもできる。相槌は馬鹿だが。

ただ自分がやっている仕事を訊かれると答えられない。咄嗟に思い出せず、半分くらい少なく見積もって開示してしまう。

多分もう少し忙しいけど、それを聞いた人はこいつメッチャ暇だな、と思うと思う。

同僚に「もっとちゃん仕事してます!って周りにアピールしなきゃ評価してもらえないよ」

と言われたのを思い出す。どうしても、自分の話ができないのだ。自分を少なく見積もってしまう。自分の話ができない。

自分コミュニケーションへの怠惰をそんなしょっぱい言葉正当化するな

学生の私は思った。今でもそう思っている。だから周囲に言わない。

言わないけれど、本当に私はコミュニケーション能力が足りていないのかもしれないと怖くなっている。その日から毎晩泣いている。

でも、この恐怖を人に話すことができない。

だって自分の話だから

  • こうやってあとからうだうだあのときああいえばよかったなーとか反省会始める奴は自意識過剰のコミュ障だよ。 誰もお前のことそんなに気にしてないよ

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