この前TVをつけたらやっていたワイドショーで、今はもう「40~50代でも政治情報を得るのに一番使うメディアはネット」みたいな話題をやっていた。
ワイドショーのテキトーなアンケート結果なんで、まあこの調査自体は話半分で良いけど、ネットメディアの情報が政治に与える影響が大きくなっているというのは事実だろう。
で、だ。
ネットにも色んな思想の色んなコミュニティがあり、ネトフェミ系の集まりのような二次元積極規制推進派なんかもいるが、なんだかんだオタク文化の流れを汲んだ表現の自由を重んじるコミュニティの方が勢いは強く、情報発信能力は高い。
特にTwitterのようなライトネットユーザーの多いサイトを見れば、上位に来るのは反対派の声一色だ。
こうした状況を目にして、あまり政治的な関心が高くない層はどう考えるだろうか?
現実は「エッチな漫画が規制されてもどーでも良いわ」という人が多いかもしれない。
ただ、ネットコミュニティの人達は一度敵視した政党に対して、以降も強く粘着して批判を行う傾向がある。
敵視された政党は些細な失点でも、そのミスを強く批判され、悪評が凄まじい勢いで喧伝されていく。
そうした状況下では、表現規制に興味のない人でも、他の汚点を目にしてその政党に嫌悪感を持つ機会は多くなるだろう。
これからネットメディアが政治情報発信の中心になっていく世の中で、表現規制反対の勢いが強いネットマジョリティを敵に回すのはあまり懸命とは言えないだろう。
この辺り、自民党の立ち回りは流石で、(腹の内では何を考えているかは分からないものの少なくとも表面的には)政党レベルでのアンチオタク的な発言はせず、山田太郎議員取り込みのように、何年も前からネット民層との融和を図る振る舞いを見せてきた。
個人的には自民は別に嫌いという程ではないが、一強体制は好ましくないと思っているので、野党にももう少し考えてほしいなと思う。