自分は女だけど、TwitterなどのSNSで流れているフェミニズムには賛同できないなと思った話。
とあるラジオでパーソナリティがセクハラめいた下ネタを発して、一部のリスナーの間で物議を醸した。
その発言はネット上で公式にアーカイブとして残っていて、当初、コメント欄にはクレームがひとつふたつ入っていた。
そのひとつに「BPOに通報しました」というコメントがあった。
公式サイドに直接クレーム入れるんじゃなくていきなりBPO? ていうか、わざわざここに通報したことを書き込む意味……。
色々ツッコミどころは多かったが、色んな段階をすっ飛ばしてBPOに通報したことに引っかかった私は「いきなりBPOではなく、まずはラジオ局やパーソナリティ本人に意見を出した方がいいのでは?」とコメントしてみた。(パーソナリティはSNSをやっているので、個人でコンタクトを取る方法はある)
それに対して、こういう返事が来た。
「どうせラジオ局は聞く耳持たないし、パーソナリティにDMを入れても見てもらえるか分からない」
いや、ここに書き込んだら何か変わると思ったの? あと、なぜ「聞く耳持たない」とか「見てもらえない」とか勝手に決めつける?? 相変わらず、ツッコミどころは多い。
「どうせラジオ局は聞く耳持たない」という文章が気になった。内容から察するに、以前にもクレームを入れたことがあったが聞き入れてもらえなかったようにも取れる。
しかし、よくよく聞いてみるとその人はラジオ局に直接意見を送ったことがないらしい。これからも直接意見するつもりは無いという。
また、パーソナリティへクレームを送ることに関しても、「個人がパーソナリティに対して直接DMするなんてあり得ない(※非常識という意味?)」とのことだった。
その時点でこの人とやり取りするのはやめた。
理由は2つある。
何を言っても屁理屈で返してきそうな人だったので、これ以上やり取りしても場を荒らすだけだと思ったのがひとつ。
そして、「この人は自分の主義主張に責任を持ちたくないんだ」と思ったのがもうひとつ。
そのうち、陰でこの様子を眺めていたのであろう人たちが先の人に連なるように「パーソナリティの発言でどれだけ自分が嫌な気持ちになったか」というお気持ちをコメント欄で表明し始めた。
後からぞろぞろと現れた人たちもおそらくラジオ局やパーソナリティ本人に直接クレームを入れる気は無いのだろう。ここに書いておけば見てもらえるかもしれないと思っている。
ただひたすらアホらしいと、私は無責任な人たちを冷めた目で見ていた。
Twitterを始めとしたSNSではフェミニストの活動が盛んになっている。
私も女性だし、「これからの時代、女性はどうあるべきか」といったことには少しは関心がある。
この流れに与してる人たちの中で一体どれだけの人が本気で声を上げてるんだろう。
本気で世の中を変えたいと思っているなら、誰かや何かを隠れ蓑にしないで真っ向から声を上げるはず。そして、自分のお気持ちだけを主張するのではなく、相手と対話を図ろうとするはずだ。
それをしないのはどうせ本気じゃないからだ。「誰かが変えてくれる」と思っている。
こういう人ばかりだから、ネット上での「フェミニスト」という言葉は蔑称の意味を帯びているのだ。
誰かがお気持ちを表明しては、他の誰かが臭いものに蓋をするようにフェミニストを敬遠する。
このループはまだまだ続くのだろう。