眠れない夜、考える子がいる。
背が小さくておっぱい大きくて、文化祭シーズンになれば他校にナンパされに行こう!というタイプの子だった。一方の私はデブの腐女子だったが、何かの組分けが一緒になってからたまに話してもらってた。放課後学校のコンセント違法に使って髪巻いて、ギャルブランドの紙袋に入れたカーディガン着て渋谷に繰り出してた。私はテニスの王子様のラジオのために直帰してた。
大学卒業とともに私は就職したんだが、彼女はすぐにデキ婚したと聞いて納得した。誰よりも早く同窓会には子供を連れて来ていた。社会人なりたての仕事に必死な私からすれば、結婚も出産も天下一武道会くらい遠い話だった。
あれから10年経つ。たまたまLINEの友達かも?に彼女が表示されてタップして驚いた。ゴリゴリの水着の写真、出勤日、シャンパンのマーク、つまりこれってキャバクラ的なことだよな?
もう私たちは30歳になる。高校時代から腐女子のまま、ホストクラブは桜蘭高校でしか履修していない私でも、きっと夜の世界で働ける時間は残り短いと理解できる。あの時自慢げだった子供はもう小学生じゃないのだろうか?長年ログインしてなかったFacebookも、気づけば苗字が旧姓になっていた。
どうしてるんだろうな。話したい気もするが、そもそもあれってお情けで高校という特殊な括りにいたから話してもらえてただけだよな。彼女の子供も彼女も幸せであればいいな〜と無責任に祈る。そんな深夜。
アラフォーになっても夜の仕事は出来るで 30歳まで残れたならたぶんなんだかんだで向いてる 次は35歳越えにチャレンジやな
人生ってどこで分岐したんだろうなってくらいすごい分かれるよね 自分と全く違う生き方をしている人見ても、どうしてそうなったのか、自分にもそういう可能性があったのか、全然わ...