好きな食べ物はなんですか?と聞かれ、即答できる人が心底うらやましい。
どうでもいいことじゃないか。とか、好きな食べ物くらいすぐ思いつくだろうと感じていると思うが、
好きな食べ物を即答できる人は、世の中にほとんどいないのではないかと思うほど難しい質問だと感じている。
自分に好きな食べ物がないと実感したのは、結婚後に配偶者の実家に泊まった時だ。
当たり前のように問いかけてきた。
「好きな食べ物はなに?」
この一瞬で私の頭の中では様々な思考が巡っていた。
当たり前のように食べたい物を探した。”寿司”、”焼肉”、”アイス”、”コーラ”、”ビッグマック”、”梨”、"餃子"、"ビーフシチュー"・・・
好きな食べ物はたくさんある。だが、これといって特別好きな食べ物はない。今食べたいものが何かと考えてもまったく響かないのだ。
また、おそらく義母が想定している食べ物は、”ビッグマック”のようなジャンクフードや"梨"という果物ではなく、手料理のことを想定していると思う。
ここで私がジャンクフードを答えることは想定にないはずだし、材料の制限だってあるはずだ。
一般的に牛肉の塊が常備されている家はほとんどないはずで、材料をどうするか困らせてしまう可能性が高い。
そしてなにより、私は中が赤くレアになっている柔らかい"ローストビーフ"が好きなのであって、
硬くなってしまった"ローストビーフ"はどちらかというと嫌いだ。自分のわがままであるのはわかってるが、
初めて夕食を共にするのに作り笑顔で「美味しいです」という未来を想像したくない。
"寿司"と答えた時はどうだろう。
大トロ、いくらは苦手だし、アジやイワシなどの光物系もあまり得意ではないので、鮮度がいいものではないと食べられない。
これを踏まえると、私がする回答は、「寿司が好きですが、大トロ、いくらは食べられません。アジやイワシは好きなのですが、鮮度がいいものしか食べられないです。」
と答えることになる。
ほぼ初対面の状態でこの回答は難しい。
"カレー"であれば、材料に特殊なものはないし、作成難易度も高くない。
あえてデメリットをあげるとしたら、面白くない人間だなと思われるだけである。
適当に答えたとしても、この先長い付き合いになるはずだ。どこかで矛盾が生じると困る。
本当に好きな食べ物であれば、「好きな食べ物はなに?」と聞かれたタイミングで、小難しく考えなくても即答できるはずだ。
どんな結果になったとしても後悔しない結果になるはずだ。
好きな食べ物はなに? 「肉料理全般かなぁ。」 あなた、この前来たときは、魚料理が好きって言ったじゃない? 「そうなんだけどね。今食べたいモノが肉料理なだけで、魚料理も好き...
自分がある程度好きで相手の両親がもてなした気分になれる料理を選ぶのがいいのかな? すき焼きとか楽に作れるし、高い肉買えばもてなした気分になってもらえるし良さそう。
わりと外食する家で育ったので外食ごはん好きです!って答えればよかったのでは 偏食よりずっといいとおもう