2020-12-25

重要】半熟オムライス

――ふわとろ半熟オムライスを作りたい!!

そんなスイーツフルな欲求が突然わいたのが1週間前。

表面を破ると半熟の卵がトトトっと出てくる、ふわふわ生地のまろやかなオムライス。 その味を想像してからは一瞬だった。

次の瞬間にはフライパンを握っていた。

まず卵2つを茶碗とかに割り、箸で混ぜる! この際、格好いい俺は「卵片手割り」という高等技術を使うので、必ず殻が混入してしまう。 なので取り除く。

そして塩コショウを少々。

牛乳を大さじ1くらい投入。

続いてフライパンバターを落とすのだが、バターが無いのでマーガリンを取り出す。 しかしここで悩む。 「動物性植物性かの違いだったっけ? 代用してもいいのかしら」 不安なことは即座にググる

料理中と言えどググる。 僕はマルチタスクの出来る男です。

結果、マーガリン特別なやつじゃない限り焦げるので代用は不可、との結果が得られる。 ヒュー、調べてよかった。 しかし実は、好奇心に勝てなかった俺はググる前にマーガリンを焦がし済み! なので「やっぱりダメなんだ^^;」程度の感想しか抱かなかった。 プロ料理人は常に慌てないのである

仕方が無いのでバター無し、オリーブオイルのみで頑張ることになる。

強火でギャンギャン加熱するのだが、ここらへんの火加減が難しい。 サイトによって、強火で、とか中火で、とかバターがグツグツ言ったら、とか情報統一されていない。

とりあえず総合的に判断した結果、強火で過熱しきった後に濡れタオルフライパン20秒冷ます、後 に中火、という火加減を選択

中火にして、そこに卵を一気に流すのだ。

そしてイメージでは、一気に空気と共にかき混ぜて、フライパンを傾けて順に折りたたんでいく。 半熟の卵を中に残しつつチキンライスの上に優しく乗せる。

最後ナイフで半熟の卵を切り開き、フィニッシュ である。このとき同時に自分未来も切り開くのがポイントだ。

しかし実際には、卵を投入した瞬間にゴゴゴと固まり必死に混ぜるとなぜかフライパンの底に卵がくっ ついてバラバラになってしまう。

バターがないから?

とにかくくっつく。

ここで涙目。 仕方が無く、底にくっつきまくった卵のピースをかき集めてチキンライスにかける。 食う。 半熟オムライスを食いたかったのに、スクランブルエッグもどきを食っている俺。 半熟要素が何処にも無い。 強いて言うなら未熟な俺の姿だけがそこにある。うまい! 飯はまずい。

そういう失敗を、実はもう4回やった。 4回ともスクランブルエッグになったので流石に泣いた。

そして卵が切れた。

なので次は卵を買いがてらバターを買う。

まじで買う。

バターが鍵に違いない。 アンパンマン的に見ても、バタコの投球力がいつも鍵となっている。 それと同じことだ。

半熟オムライスが完成したとき、そのときこそ俺が完熟オムライサーとなるときである。 道のりは、遠い。待ってろよ素敵なオムライフ

コツあれば教えてください。 もしくは半熟オムライサーの妻(通称:オムワイフ)をください。・・・この際男でもいい。

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