私が二次創作を始めた当初、Twitterの「ワンドロ」「ワンライ」は完全に1時間勝負だった。
企画者が公開一時間前にお題を発表して、参加者はそれに沿った絵や小説を1時間で完成させる。
遅刻はせいぜい「保存に手間取った」って言い訳が通じる15分くらいまで。例え40分で完成しても公開するのは1時間経ってから。仕事などの用事で参加できない人は後からタグを巡回する…というのが、私の知っているワンドロ・ワンライだった。
数年ぶりに「書きたい」と思う二次創作カップリングに出会った。
大手カプというわけではなかったけれどコアで一途な描き手・書き手さんたちがたくさんいて、毎週ワンドロ・ワンライ企画もやっているとのことだった。
私は勇んでワンドロ・ワンライ企画アカウントをフォローしに行った。
お題発表は1週間前(前回の企画終了後)、フライング・遅刻もOK。なんなら2時間かけた作品でも投稿して大丈夫ですよ、というのが普通になっていた。
気になって自ジャンルの他カプのワンドロ・ワンライ企画アカウントも見に行ったけれど、軒並み同じだった。他ジャンルはもしかしたら私の知っているワンドロ・ワンライのままなのかもしれないが、少なくとも自ジャンルでは違った。
思ったのは、「それってワンドロ・ワンライの意味ある?」ということだ。時間をオーバーした作品を上げるのはまぁ論外として、「お題発表を前もって行なう」というのがどうしても理解できなかった。
そもそも私の知っているワンドロ・ワンライは、「1時間でネタ出しから下書き、推敲まで完成させる」というのが目的だったはずだ。
それが1週間前にお題を発表されては、準備する時間が一週間もある。ネタを練る人もいるだろうし、ラフを描く人だっているかもしれない。でも、それでは「1時間で完成させる」というものではないんじゃないか。
「1時間じゃ完成できない」という人よ。あなたはそもそもワンドロ・ワンライ企画ではお呼びじゃないのだ。
「その時間にはどうしても参加できない」という人よ。あなたはこの企画には縁がなかっただけなのだ。
いずれにしても、「ワンドロ・ワンライ」のハッシュタグを付けて投下するのはおかしいんじゃないか。もしお題のネタを借りたいのなら「ネタお借りしました」とでも言えば良いんじゃないのか。
これが例えば「コピックで描いたイラストのアンソロジー」だった場合、コピックを使わないイラストは掲載させられない。締切を過ぎるような人の原稿は載せられない。
アンソロなら当たり前のルールが、何故ワンドロ・ワンライでは平気で破られているのか。私にはそれが本気で理解できない。
結局、自カプではワンドロ・ワンライには参加しなかった。企画アカウントはブロックして、企画に「遅刻」だの「+○分」だので参加してる人も全員ブロックした。
結果として自カプでの友達がほとんどできないぼっちになったけれど、後悔はしていない。
……とはいえ、そういうワンドロ・ワンライが広まってるってことは、今はそっちの方が主流なんだろうな。
企画の趣旨が、「1時間の時間制限でどこまで素晴らしい絵が描けるかを競い合う」 というものから、 「みんなで同じネタで描いた絵を見せ合おうよ、1時間程度で描けるクオリティの...
増田くらい尖って自己研鑽している方が つまらない馴れ合い落書きをしている奴らより 将来ビッグネームになる可能性が高いので 第三者視点からは応援したい