会社に行かなくなって、そろそろ二週間近くなる。この二週間、本当に何もせず、布団のなかにいる。
働いている間は、一分一秒とまではいかないけれど、つい動画を見てしまったりして三十分ほど経過していると「ああ、まずい。とても時間を無駄にしてしまった」という感覚があった。いまは、丸一日寝ていても何も感じなくなっている。一時間という時間に対する価値がこうも変わるのか、と驚いている。
気持ちの変化は突然だった。納期が迫った案件があるなかで、風邪を引いて二日ほど休んだ。体調不良を考慮して、納期を少し後ろにずらすようチームメンバーが頑張ってくれた。(ありがたい。)
復帰後、さあ遅れを取り戻してやろう、と思ってデスクに就いたが、アプリケーションを起動することが出来なかった。いま思い出しても不思議で説明しづらい。アプリケーションを起動させようとすると思考が停止し、そのまま画面を見つめて気づいたら十分、二十分と経過している、ということが起きた。ハッとして、ちょっとお茶をいれてからやろうと思い席を立ち、戻ってまた同じことを繰り返す…という日が一日続いた。スポーツにはイップスと呼ばれる症状があるが、あれと同じような事象だろうか。そのうち、マウスを握ることやタイピングすらできなくなり、焦りが全身から滲み出てくるのを感じていた。
当然進捗は何もなく、進捗を報告することもできず、帰宅し、そしてすべての連絡を絶った。
会社からの連絡だけでなく、友人や恋人からの連絡も含めて、すべてのメール、メッセージングサービスを無視した。もっといえばスマートフォンの電源はもう何日も切ったままだ。
「このままではまずい」という気持ちがありながらも、社会と何ら接続のない状態は心地よく感じられた。このまま誰にも何も気にされない存在になりたい…と思った。もしかして自分は既にこの世にいない存在で、霊魂のような状態で人間社会を眺めているのかもしれない…という感覚にも陥った。
しかし貯金があるわけでもなく、働かなければこの生活だってひと月と続かない。自分の人生がここから華々しいものになるとは思えないし、正直いつ死んでしまってもいい。逆縁は避けたいので、両親が生きているうちは生きていたい…という程度の消極的な生存願望がある。
とりあえず出来事と感情を書き出すことが、平時の生活を取り戻すことに繋がるのではないかと思って、増田を書いてみた。
こんなことをして今から会社に戻れるのかも分からない。メールやメッセージングサービスはまだ開いていない。開けるのかも分からない。いまはただ、パソコンのキーを叩く感覚を得ることで、自分がまだこの世に存在していることを確かめている。
10年位前に同じような状態になった キャッシング枠フル活用すれば半年くらいそのまま暮らせる おすすめはしないが 死ななければ人生どうにかなる
症状的にうつ病の診断は下りるだろうから、出来ることなら診断書もらって休職して、何もしないでいられる環境を整えられるといいんだけど。 どう考えても働くことに限界が来てプッ...
クズ過ぎてわろたw