2020-03-19

中国当局の出している数字は本当?

ついに武漢でも新規感染者が0になりました。

今日武漢のある、湖北省の一部地域で、他省への移動が始まったようです。


中国に住んでいるので、感染者数について、私はよく表題質問を受けます

中国の出している数字は怪しいというのが定説で、私もそう思いますが、

今回に限って言えば、数字は本当で、しかもかなり精度が高いと思いますので、その理由について説明します。


中国では、再感染とみられるケースがあることから、今回の新型肺炎集団免疫での対応が出来ないと考えています

まりワクチンが開発されない限りは今のような状況が永遠に続くんじゃないかと捉えているようです。


これが正しいかどうかはおいておいて、中国としてはこのことを前提としているために、発症者数を0にすることが目標です。

このために「早期防護」「早期発見」「早期診断」「早期隔離」の方針が取られています

「早期診断」「早期隔離」は皆さんご存知のPC検査春節の際の自宅隔離武漢で突貫で作った病院で有名だと思いますが、

「早期防護」「早期発見」は正確な情報オープンにすることと、密接な繋がりがあります


「早期防護」とは、集団感染が発生した場所に近づかない、そこにいた人は近寄らせないということです。

感染者が発生したマンションが分かる地図アプリは、わりと早期に提供されました。

中国では体温検査がそこら中で行われて、感染者をチェックしているのは有名だと思いますが、

会社建物に入るためには、あるアプリの画面の提示必要場合があります

このアプリは所持者の位置情報と紐付けになっており、通常は青色の画面ですが、集団感染が発生した地域にいた場合には

赤色になって、その場合には会社建物への侵入が出来なくなります


「早期発見」は、症状のある人の申告の義務付けです。

上のアプリでは登録健康情報の申告が必要で、虚偽の申告をした場合には罰則があります

この罰則は本人だけではなく会社にも影響します。

最近は熱があるにも関わらず、解熱剤を飲んで嘘の申告をした帰国者が発病した結果、

会社解雇されたというニュースがありました。


携帯での決済が当たり前で、国民ほとんどが携帯を携行している中国ならではの取り組みかもしれませんが、

こういったアプリ活用することで、「早期防護」と「早期発見」に必要な素早い情報提供と、正確な情報

吸い上げを実現し、集団感染連鎖を防ごうとしています

実際にこういった取り組みによって中国全土での感染を抑え込むことを目にしているので、

逆説的ではあるものの、中国当局が把握し、提供している数字はかなり精度が高いんじゃないかと思っています


中国国内での発症がほぼ0になったので、今は海外から入国者による新規感染を14日間の強制隔離という

水際で食い止めつつ、恒久的な対策としてワクチンを全力で開発している、というのが中国の今の状況です。

  • それで「正確な数字を把握している」という点についてはある程度根拠がありそうだけど、「正確な数字を発表している」という根拠には何一つ通じていないような気がするんだけどw

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