2020-01-18

数年前に見た高校演劇が忘れられない

数年前に見た高校演劇が忘れられない

確か高校の時の友人に誘われて地元の県大会に行った時に上演されていた演劇だと思う。忘れられないと言っても大まかな流れだけなので、以降の台詞は全て意訳である事をご了承願いたい。

一言で言うならばアレは百合だった。

登場人物は確かクール系の女の子(以下A)とワンコ系で尽くす感じの女の子(以下B)の二人がメインで、他にも数人の生徒役がいた気がする。そのうち一人は男。

Aは映画ドラマ撮影していてBはその映画女優として抜擢されていたようだ。Aの撮る作品のためなら何だってすると笑うBと軽く受け流すA。

Aが今撮っている作品はいじめを題材としたもので、話が進むにつれそれはBが実際にクラスメイトから受けていた物を書き起こしたものだと判明する。

Bはいじめられていたあの頃の辛い記憶もAが作品として残してくれる事で素晴らしい思い出に昇華されるはずだと思うと同時に、いじめを受けていない自分はAにとって価値のない存在なのではないかと悩み始める。

Bが当時自分が切った傷の残る左腕を掲げて「Aさんにとっての私の価値ってこれだもんね」と笑うシーンがあり、背筋が冷たくなった。

クライマックスでは自分で用意したナイフで無理やり腕を切ろうとするB、それを止めるためにAはナイフを奪い自らの腕に刺す。Aは自分の傷口を見せながら「貴方の辛かった記憶は此処に残るから、もうやめよう」と泣きつき、二人で抱き合って泣いていた。Bは勿論、今まで大人びた姿を見せていたAの涙がとても鮮明に脳裏にこびりついている。

最後のシーンは楽しそうに撮影をする二人を廊下から眺めているような構図でそのまま余韻を残す形で幕を下ろした。

あとは確かピアノを弾くシーンがあったと思う。クラシックには疎いので曲名までは正直わからないが、観劇中に既視感を覚えたので恐らく有名な曲目だったんだろう。最初はゆったりしたメロディで途中から激しい曲調に変わる曲だった。情報が少なくてすまない…

他に覚えているシーンは、

カメラ三脚スナイパーライフルの如く構えて人を撃つ真似をするB

・高価なカメラを知り合いの大人から借りており、その人の事を尊敬しているA

・Bのロッカーナイフがある事を知り怯える生徒(Bを昔いじめていた?)

・Bがたくさんお菓子を出してきてそれを二人で食べる

これくらいだろうか

題名も覚えない身で言うのも烏滸がましいが、あれはとても素晴らしかった。ろくに演劇を見てこなかった自分にも真正から突き刺さって、今でも時々思い出しては感慨深くなる。

出来ることならもう一度見てみたい。

映像記録は流石に厳しい気がするので、せめて題名だけでも知りたい。心当たりのある方は教えてくださると幸いである。

  • 自作の台本だろうから 高校名、演劇部、で検索散策ぅ!

  • 特定した

  • まくむすびという高校演劇を舞台にした漫画が面白いぞ

  • 2-30年前NHKBSで舞台をそのまま放送してて、野田秀樹とかもよくやってた。 その中の一つで忘れられないのがあるのですよ。知ってたら教えてくれ。 一軒家の台所が舞台。 パジャマを...

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