2019-10-16

サークラの姫の自戒

サークラの姫を自負していた。成人するまでは。

小、中学生の時から他人よりも胸があった。掲示板で知り合ったロリコンにキワドイ写メを見せて妙な興奮を得て楽しんでいた。ネットでそういう自撮りを上げてはいけませんに反してこっそり悪いことをするのがストレスのはけ口だった。もちろん毎日自慰にも耽っていた私は、成績優秀で生活態度も良い完璧な子だった。1人でいる時以外は。

高校生になってTwitterSkypeニコ生を始めた。作った可愛い声を出して偶然を装って胸を見せて馬鹿で愛くるしい子の振る舞いをしていたらすぐに囲いがついた。最初は男女グループで仲良くなって大人に囲まれて可愛がられて楽しかった。オタクすぐにオフ会するからカラオケ行こうぜって話になって、そしたら一般寄りのモテそうな人が混ざってて、お兄ちゃんって呼んでたその人に気があるらしい他の女性の会えて嬉しそうな顔を見たらもう。その2週間後にはベッドの上で「近親相姦みたいで興奮する」と言わせてた、初めて飲まされた精液の吐きそうな味は今でも覚えている。

その中で一番モテる人が好き。

正しく本能だった。

そうして友人を失い、自己嫌悪に陥って、何度も繰り返して、鬱を患って、高校を辞め、更に飲めりこんでクラッシュだけはしないようにした結果、数万のフォロワーを持つネットアイドルになってしまった。これがまたキツくて、今度は絶対に口外しない人を選ぶようになった、同じようにネットで少し有名な既婚者だった。地獄のようだった。

ばらまいていた自撮り不倫も「露見したら人生が終わる」という事実への恐怖で気持ち良くなりたいがためにしていたんだなと今になって気付いて。本能に忠実な上にどうしようもない変態だった。笑える。

そんな私も今、28歳。結婚を控えている。相手はいわゆる残念なイケメンだ、顔はいいけどモテタイプじゃない。そんな人でも良いと思えた。

立派ではないけど定職について、同棲をし、あれだけ狂っていたメンタルもそこそこの落ち着きを見せ、大人としての振る舞いを裏表なくやってのけるようになった。1人を愛せる自信があまりにもなかったのに、なんとかやっていけるんじゃないかと夢に見ている。

沢山の人を不幸にしてきた人生をこれから普通幸せで贖うのも、悪くはないのかもしれない。大丈夫、きっといつか破綻するのは分かっている、戒めでこんな文章を書くくらいだから、次は離婚した時にでも。それまで、元気で。

  • フミコフミオさんのお嫁さんみたい

  • 開けてはいけない箱を開けてしまうパンドラか。 当事者としたらたまったもんじゃないだろうが、赤の他人からしたら面白い人生だと思った。自伝でも出版してみたら?

    • ねほりんぱほりんにキツめのサークラ姫出場済みだよ NHKのほうが企画力があって残念でしたな

  • 経歴から判断するに、面白い赤ちゃんを産めそう。

  • 沢山の人を不幸にしてきた人生を・・・・というが、おまえさんが思うほど、みんな不幸にはなっちゃいねーよ。 出会いがあれば必ず別れもある。 たとえいっときでも、お互い良い思...

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