2019-04-19

怖い婆さん

二階に公立図書館が入ってる建物の一階のロビーで備え付けの新聞読んでたんだけど、脇にある行政施設の窓口(詳細は知らない)に婆さんが声をかけたのね。どうやら持っている図書カードの期限が切れてその更新がしたいんだけど、尋ねるたびに図書館が閉館していてそれが叶わず、一体図書館はいつやっているのか、ということを知りたいらしい。

窓口で対応したお姉さんは当たり前のようにここは図書館じゃないので、図書館で訊いてみてください。と対応したんだけど、なんと婆さんがここですごい剣幕でキレ始めた。曰く『同じ建物に入ってるんだから知っていて当然だろ』『それくらい答えるのが常識だろうが』と。言ってることが無茶苦茶なのだが、何をそんなに憤るのかというくらいキレる。お姉さんも気圧されながらも「いやそんな事言われても違う組織なので」と答えざるを得ないのだが、婆さんはキレ続ける。

多分、婆さんの頭の中では窓口が違えど同じ行政で、お役所なんだから別の組織であっても知っていて当然という理屈が成り立ってるんだと思う。窓口のお姉さんが図書館の開館の曜日がいつなのか知ってるのか分からないけど、仮に知っていたとしてもその窓口は行政として何かしらの機能を担うために存在する以上、無関係組織に関して答える義理はないし、そもそも今日図書館営業してるんだから直接尋ねればいいだろうという話なわけで。

まり理不尽だったし、なにより婆さんは相手行政関係人間で、しか若い女性(あくまで婆さんから見ればだけど)だから自分より立場が低いであろうことをいいことに居丈高な態度に出てることが傍からありありと見てとれて、極めて不快だった。

結局、窓口のお姉さんが図書館電話で伝えたのか図書館人間が降りてきて、婆さんに平身低頭謝る。そんな謝る必要ないのにと思ったのだけれど、最後にはロビー玄関口にお見送りまでしていた。それでも婆さんは窓口のお姉さんに対して腹の虫が収まらなかったのか、殆ど難癖のように『あなた勉強不足なのよ』と再び窓口の向こうに食って掛かり、最後は『口答えをするな』と捨て台詞を吐いて帰っていった。

その間3分くらいの出来事で、窓口のお姉さんにしても図書館人間にしても、ついでの観察していた俺にとっても本当に通り魔みたいな出来事だったんだけど、ずいぶんと嫌なものを目撃してしまった。ああまでに自分全面的正当性があると信じて疑わずに、相手立場の弱さを利用して責め立てるという行為醜悪、愚劣をまざまざと見せつけられたことはない。

窓口のお姉さんも心理的ダメージを負ったみたいに消沈していて、見ていていたたまれなかった。

この話にオチはないです。嫌なものを見たというだけ。

  • おばあさんが行くたびに図書館が休みだったとすると、そのおばあさんは今までどうやって図書館を利用していたんだろう 仮になんとか図書カードの更新ができたとしても、またおばあ...

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