NTTにいた頃には「あんまり福利厚生を手厚くすると調子に乗る」「権利を主張する前に義務を果たせ」といった呪詛を繰り返し耳にしていたので、Googleがそれとは全く別次元の戦いをしているという事に気づくのに時間が掛かった。
http://kumagi.hatenablog.com/entry/ikukyu
こんなこと聞いたことないし、さすがにこれはないんじゃないかなーと思ったので書いておく。
もちろん部署によっては呪詛を繰り返し耳にするかもしれないけれど、それは単に呪詛を唱えてる人が知識足らずなだけである。
まず、NTTの福利厚生は日本の一般的な大企業と同程度には充実している。
中の人も知らないことが多いけど、健康保険とかは凄まじく手厚い。
あと、昔は社宅を申請したらボロくて遠いところが割り当てられて一ヶ月もしたら放り出されたりしたけど
最近は借り上げマンションが割り当てられるようになってきて、下手すると新築マンションに月3万ぐらいで住める。
とはいえ、GAFA(GとAぐらいしか知らんけど)と比べたら見劣りするかもしれない。
それは手厚くすると調子にのるとかじゃなく、単純に原資が足りてないっていうだけだ。
研究所のトップクラスの天才研究者も、窓際で新聞読むしか能がないダメ社員でも平等に支給される。
だから食堂を無料にするには数万人レベルで食堂を無料にしないとダメだし
育休を手厚くすると不正利用しようとする輩が少なからず出てくる。
だからトップクラスの社員を確保するために福利厚生を充実させるってのは無理っていうだけだ。
お前ら採用の時にそれこそ呪詛のように「給与は高くない」って聞いてたのになぜ就職したの?としか思えん。
大半の優秀な学生は給与じゃなくてやりたい研究に没頭できる環境があるからだったり
大企業ならではのパワーを動かすためだったり、そういうので就職していて
大半のやめる理由は「思ってたんと違う」っていうだけであって
それは経営者側も十分に反省すべきだと思うけど、待遇をよくしろってのはなんか違うよ。
まぁ、給与を上げて欲しいのはそりゃそうだけど、そんなことしてもやめる奴はやめるよ。
というかGAFAを越えるか匹敵する福利厚生と給料を両立した企業あるのか? 世界中探しても多くはなさそうじゃね