仕事をしてきた中で、こんな嫌な気持ちになったのは今回が初めてなので、ここに吐き出させてほしい。
ある日出勤すると、男性用更衣室の壁に、鮮やかなビキニを着たブロンドの女性のポスターが貼られていた。
はじめはただ驚いたが、そのうちにじわじわと嫌悪感が湧いてきた。
自分は別に女性に興味が無いわけではない、雑誌のグラビアもまぁ普通に見るし、
昔ながらの居酒屋とか独身男性の部屋に、水着の女性のポスターが貼ってあっても、
多分どうとも思わない。
けれど、職場にそんなものを貼るということは、明らかに自分の常識からは逸脱していた。
男性の中では「誰が貼ったんだ?」「なんだあれは?」といった話があがったものの、
これはまずいんじゃないか、と言う人も中にはいたものの、日々の業務が忙しいのか、
あるいはみんな優しいのか、今のところ剥がされてはいない。
どうやらポスターはアメリカのHOOTERSという、セクシーな格好の店員が接客するレストランのもので、
アメリカ出張に行った職員が立ち寄り、ポスターを購入していたらしい。
貼ったのは本人なのかよくわからないが、誰かが冗談で貼ったようである。
ポスターはそのうちに自然な光景となり、誰も話に挙げなくなった。
剥がしたいが、今剥がしてしまったら、誰が剥がしたんだ!なんて騒ぎにならないか。
そう考えると、だんだんしんどくなってきた。
それにしても、その人はどういう気持ちでポスターを買って、そして貼ったのだろう。
男性はみんな女性の水着に興味があるから、喜ぶと思ったのだろうか。不快に思う人がいる可能性は少しでも考えたのだろうか。
セクシャルハラスメントとして報告することを、本気で考えた。
けれど、相談窓口の担当者名簿を見ていると、ほとんどが教職員で占められていた。
弱虫な自分は、窓口で相談したら上層部に報告され、立場が悪くなる…なんて嫌な妄想を走らせ、恐くなってしまった。
専門の相談員は女性ばかりで、男性から男性に対するセクシャルハラスメントを相談することも、なんとなく気恥ずかしかった。
自分の中で、適当な都合をつけて頑張って納得しようという思いが走る。
「国立大学だから、きっと貼った人はクビにもならないし、降格にすらならないだろう。」
「職員は、例外なく定期的に異動する。そしたら責任なんか取らないし、有耶無耶になる。やめといたほうがいい。自分が損するだけだ。」
「よく考えてみろ、そんなに嫌な気持ちにもなっていないんじゃないか。だから、何もしなくていいじゃないか。」
けれど、もしもっと嫌な思いをしている人がいたら、
然るべきところに相談できなかった自分も、貼った人側の人間なんじゃないか。
うんこ
うんち
なんとはなしに剥がして、丸めてそこらに立てておけばよろしいのでは? 「誰かが剥がした」という行為がそこに残るわけで、強い意志を持って貼られたものじゃないのなら、わざわざ...
剥がして騒ぎになりそうなら別のポスターに張り替えたら? 犬が好きなんで犬のポスターにしてもいいですかつって適当に理由でっちあげてさ ポスターが嫌ならカレンダーでも何でもい...
大学なのに性的少数者への理解が乏しくて辛いところ。