家で仕事をしているとインターホンが鳴り玄関に行くとNHKを名乗る男がいた
今の部屋には1年前に引っ越してきて過去2度NHKの人が来ている
2度ともにテレビ、視聴機の利用がないこと、携帯にワンセグがついていないことを伝えて
すぐにお引き取り頂いたので、今回も同じ事を言った
が、その男は帰らなかったしするすると契約書を挟んだバインダーを取り出した。
「お客さんのような人でもとりあえず契約はして貰うんですよ」とボールペンを差し出された
そんな訳あるかと思いつつ、そんな事もあるのかなと思い契約書を読んで見ると
どう読んでも受信契約についての内容で受信料の支払いも発生すると書いてあるのでそれを聞くと
「はい、だけどみなさん契約されてるので記入お願いします」ときたので
こいつヤバいと思った
契約書に書いてあるNHKふれあいセンターの電話番号が載っていたので
すぐに電話は繋がり事情を説明したところ契約する必要はないと回答をもらった
ついでにそのオペレーターに直接訪問している人間と話してくれないか頼んだら了解頂き
男に携帯を渡して話してもらって俺は安堵していた
終わらなかった
会話が終わり携帯を受け取りオペレーターに謝辞をいい電話を切る
いや、帰れよ!
終わった!今終わったから!
「とりあえず他のおうちみなさん契約されてるんで、あなただけなんで」
警察相談ダイヤルへ電話をかけたがすぐに大変電話が混み合ってますのアナウンスで繋がらない
待っている間に過去2度断って帰ってもらってる話をした
すると「他の会社で訪問してる場合はうちは知りません」と言った
つまり委託だからこいつの会社に直接言ったら帰るんじゃないかと思い
目の前で警察に電話したのが良かったのか多少の問答で名刺(NHKのチラシに手書き)をもらった
いや、帰れよ
株式会社リビングパートナーの電話はすぐに繋がりオペレーターも愛想が良かった
やった話が通じそうだ
事情を話し帰ってもらうよう言い、以降うちに来ないように伝え、通じた
終わった。60分も時間を使ってしまった。もっとうまくやれた気がする。自己嫌悪。
インターホンが鳴った。緊張が走った。
見ると大野がまだ立っていた。
今度はすぐに繋がった
三度状況を説明したところ管轄の警察の電話番号を教わりそこにかけるよう指示をもらった(最初からそっちにかければ良かった)
管轄の警察に電話をしたところまた最初から事情を説明していたところ
インターホンの連打とドアの殴打が始まりもう最初から110番にかければ良かったと後悔した。
すぐに警察を寄越してくれるという話になった
インターホンがまた鳴った
今度は警官だった
見ると扉に足跡がついていた
警察から株式会社リビングパートナーに注意をして頂けるという話だった
正直それだけかとは思った
まぁでもいろいろ仕方ないよね
また来たら今度は110番で構わないとも言われた
いつの間にか日が沈んでいた
NHKは好きだ
俺の青春だったと断言できる
きっとあの男の顔がチラつくことになるんだろうか
嫌な思いをした
要約「セ〇ムやア〇ソックと契約しておけばそういうときもご安心です!(キリッ」