オリジナルやあまり規模の大きくない二次ジャンルで活動していた字書きさんで、
コンスタントに新作を発表してくれる人だったし、
昔の作品もまた読みたいなあと思うことはあっても
本当に素敵な作品を書く人なんだけど、
そこまで大きな数字になる人ではなかった。
もっとこの人の作品が皆に知られればいいのになあと思っていた。
知人にその人の作品を紹介したりもした。
新作が公開されたらその感想を送ったりもした。
読者からの反応を喜ぶ人だったから、活動のエネルギーになればいいなと思って。
あなたの作品をこんなに素晴らしいと思っている人間がいますよってこと
その人に知っていてほしくて。
実際のところ、その人が何を思いながら活動していたのかは分からない。
感想うれしい!みたいなことは言っていても
反応なくて悲しい、みたいなことは言わなかった。
言わなかっただけなのか、
反応なくてもガンガン活動していけるタイプの人だったのかは分からない。
でも自分が送った感想でその作家さんが喜んでくれるとうれしかった。
もう顛末は察せられると思うんだけど、すごかったらしい。反響。
この作家さんが書いた二次創作も読んだけど、どうものめり込みきれなくて
本能がヤダって言ってるのを無理やり押さえつけて読む、みたいな読み方しか出来なくて
多分、今はひとつふたつどころか何十も作品を書かれていると思う。
筆が早い人だから。
それでいてクオリティも高い。
やっぱりみんながその作家さんを好きになった。
自分が感想を送らなくても、拍手返信にいつも忙しそうにしている。
望んでいたことが起きたはずなのに、全然喜べなかった自分がいた。
こんなもやもやしてるんだろうなー、と思う。
わりと雑食な自分がピンポイントで読めないジャンルだったから尚更。
諸手を挙げて喜べたのになあ、と思う自分がいる。
その一方で、本当にそうだろうか、と思う自分もいる。
みんなに魅力を知ってほしい、と表では思いながら
その一方で「自分だけが知っている素晴らしい作家さん」というものに
お門違いな優越感を覚えていたんじゃないだろうかとか。
その人の書くものなら何でも好きだと思っていたのに
そんなことないと思うんだけどなあ、と
無意味な自問自答を繰り返している。
みんなが好きだと言うようになったあの人の作品を
こんなにつらいことだなんて知らなかった…。
どうすればつらくなくなるのかなあ…。
今日も同人女は学級会か。