知人に貸した金が返ってこないので弁護士に回収を依頼した。まだ回収できていないが備忘録として今までの経緯を記録しておく。
金を貸したのは5年と数カ月前。相手は子供の頃からの友人。暴力的な組織から金を借りているが、返済できなく組織の事務所に軟禁されているので助けてほしいという連絡が発端。こちらから貸した金で返済して組織とは手を切ったが、その後に事業資金としても貸してほしいとの依頼があり、何回かに分けて貸した金額は日本の平均年収を超える額になっていた。
その後も身を寄せていた事務所の関係者が刑事事件で訴訟されたり、関係していた会社が整理してしまったりとすったもんだを繰り返した上、返済が無いまま数年が経過してしまった。
貸した当初は口約束だけだったが、金額が大きく数年単位で返済がないため途中で借用書の提出を求め実印付きの借用書を入手。その後、数回にわたり返済計画書を提出させるがいずれもまったく計画通りに進まなかった。
住所、電話番号、LINEアカウントなどは押さえており連絡は取れる状態にあったが、返済や状況報告を求めるこちらからの連絡に対して、返事がほぼ無くなってしまったためしびれを切らして弁護士へ相談。すぐに契約することとなった。
弁護士へ依頼した直後に相手が引っ越したことがわかったので、住所を調べるところからスタート。弁護士の職権で相手の戸籍謄本、住民票を取ったが、登録されていたのはだいぶ前に引っ越してしまった住所。内容証明を送っても当然ながら不達になった。
携帯電話の番号から調べることも不可能ではないということだったが、結局は妻の住民票から現住所が判明。なかなか素人ではここまで出来ず弁護士へ依頼するのは意味があるものだと感じた。
その後、内容証明を発送したところ相手からすぐに返事が届き返済の交渉に入る。相手は借金している事実に関してあっさりと認め、すでに入手している借用書を含め貸し借りの関係にあることが法的に完全に確定。
支払いについては分割払いということで了承したが2回目の支払いから不払いになり連絡も途絶えてしまう。こうなってくると弁護士からの任意の連絡だけではラチが開かないので、裁判所へ支払い命令を出してもらうことにした。
弁護士事務所に手続きを委任したが、なかなか手続きが進まず数カ月経過してようやく裁判所から発付したとの連絡が来る。
ただし、これは裁判所から送っただけであり相手に届いたわけではないとのこと。届いたら届いたで改めて連絡が来るようだ。
法的手段に訴え出てもこれだけ時間がかかってしまう。これから相手から異議申し立てが出てくる可能性もあり、その場合はまた別の対応をしなければならない。
最終的に裁判になり判決が出たとしても、西村ひろゆきの対応で有名なように相手の財産はこちらで調べなければならないし、自己破産をされたらどうしようもない。
まだあきらめるつもりはないが、昔から繰り返し言われているように金を貸すなら返ってくることは期待するなということだ。