見てきました名探偵コナン。
個人的にはとてもおもしろく、コナン映画としては、こだま時代を彷彿とさせる作風だったと思います。
人間ドラマや描写をないがしろにしがちだった前監督と違って、キャラをちゃんと愛して動かしているなと。
んで見ている途中に脳裏をよぎったのは「蘭厳しめ」のこと。
あれで散々やられてた基本設定
「蘭は感謝が足りない。なんでも~してよね!~しなさいよね!とやってもらって当たり前だと思ってる図々しい女」
これ全部丁寧に否定されてるなって思いました。
おそらくあれを真に受けた新規もいただろうし、公式になんの凸もなかったとは思えない。無いほうが当然よいんだけど。
作中蘭は新一に縋るけど
「空手で倒せる相手ではない、母親もできることはしてくれてるけど八方塞がり、ただの女子高生は権力の前に無力」
からの
「小さい頃から謎を解くのをずっと見てきた、名探偵である新一」に「真実を解き明かして助けて」と助けを求めるのはカレカノ云々関係なしに自然な流れだった。
眼前で父親に手錠とかそりゃ泣くよ取り乱すよ。藁にもなんにでも縋るよ。
今回ちゃんとみんなに「ありがとう」ってちゃんといろんな人に言ってるシーンがあったし(多分前監督の映画でもちゃんと言ってはいたんだと思う、描写がないだけで)
園子、小五郎、英理、そして新一への想いが深い、とても優しいいい子なんだなって伝わる書き方だった。
たぶん厳しめ(笑)だと
「なんで私が大変な時に新一は帰ってこないのよ!私がこんなに苦しんでるのに!
園子のつてで弁護士くらいなんとかしてよ!お母さんの役立たず!」ってわめいて風見に暴力ふるって補導なんだろうって…
そんなどうでもいいことが蘭が出てくるたびにふっとよぎって苦しめられました。
原作の蘭らしかったというか、少年探偵団もなんだけどようやくまともな扱いを受けたなってしみじみしてしまいました。
制作サイドも「厳しめ騒動」気にしたのかな…って本当疑ったレベルでした。
えーと
結論から言うとキャラ描写文句なしでアクションも派手、推理もバッチリ入る!
良い作品なので
みんなみてね。
というところでしょうか。
女が見るとコナン映画もこういう感想になるのだなと