そんな私の推しは今年で79歳。
推しに一目惚れしたのは去年のことで、推しと私は半世紀以上歳が離れている。
そんな推しのデビューから今の地位につくまでの半世紀分の軌跡を一気に見られるのはとても幸せだ。国会図書館に行って推しの記事をせっせと眺めてコピーをとったり、ヤフオクとにらめっこしたり、プロマイド屋に行ったり、骨董市を徘徊したり。
でも、同時に、なんで私は半世紀前に存在すらしていなかったのかと気が狂いそうになることもある。
私の推しは今おそらく客観的に見たら大御所文化人的ポジションだけど、もともと出たがりな人ではないからおそろしくメディア露出が少ない。
最近(といっても4,5か月前くらいだった、時をかけるオタクしてるとまじで時間感覚がおかしくなる)雑誌で対談されたんですけど、未だその写真眺めてニヤニヤしてる。あー美人!私的には世界一美しい78歳ですわ!
でも半世紀前ならテレビや生でお姿を拝見できる機会がたくさんあった(らしい)。でもそもそもそんな時代、フィルムは高価だし、DVD化して売るなどという概念すら存在しない。そこらへんの上書きされていった、かわいい推しが映っていたはずのフィルムのこと考えるとまじで気が狂いそうになるね!
それに私はとにかく推しがかわいい!かっこいい!美しい!好き!という気持ちだけで生きているただのオタクファンだから、なんでこんな昭和文化研究家か考古学者みたいなことしてるんだよ!!!(やらずにはいられないけど!!!)と自分で突っ込みたくなることも多々ある。
あと不謹慎かもしれないけど、推しがこの世からいなくなることが本当に怖い。考えたら涙が止まらなくなる。
日本人男性の平均寿命が80歳っていうニュース見て泣きそうになりました。
切実に私の寿命を分けたい。私がおばあさんになっても推しの姿を拝見できたらいいのに。
愛する家族と素敵なお仕事仲間に囲まれて健康で幸せに長生きしてほしい。
あーいつかナマで推しを拝見したいなあ。
遠くから眺められただけでも一生幸せを噛み締めながら生きていける気がする。
なんでこんな好きなんだろうな。