2017-12-20

I feel Coke

"I feel Coke"は1987年から89年にかけて展開されたコカコーラ社のキャンペーンで、CMにはたくさんのバリエーションがある。映像YouTubeにまとめて上がっている。

これらの映像は大きく分けて2系統あったように見える。

1つ目は、松本孝美ケン・ブレニスらのモデルが出演する20代後半くらいの、都会の会社員の男女の生活を書いたもの

2つ目は、一般人が登場し、日本らしい日常生活風景を描いたもの

とくに1つ目の系統映像は、何度見ても目が離せない。これは日本舞台なのだろうかと、いぶかしく思ってしまうほど、垢ぬけている。

出演しているのが美男美女モデルだということもあるのだけれど、描かれている日本会社風景が、あまりにもパワフルで、アメリカンで、楽天的なのだ

から30年前、日本もっと経済的に自信にあふれていた時代につくられた映像であるいか東京にある日本会社はこのようにとにかくカッコいいものというイメージで徹底して作り込まれていることが、衝撃的ですらある。

こんなふうに楽天的青春謳歌できる時代に生まれたかった、と氷河期世代自分は思う。

I feel Cokeで検索してネットサーフィンしているうちに、このCMを作っていたらしい人のブログを見つけてしまった。

その人によれば、「このキャンペーンは、日本人普通暮らしの中に入り込んだコカコーラ世界を描こうという企画だった。だから、今までのような美しいモデルは使わず、できるだけ素人っぽい人をキャスティングした。全員素人だと緊張してしまうので、ところどころにモデルを配して撮影する。モデルの演技や笑顔に、いつのまにか素人の人たちも撮影雰囲気をつかんでいく。キャメラは、モデル撮影していると思わせて実際は素人の表情を狙うという作戦」だったそうだ。

函館で1か月間のロケが行われ、運動会のシーンは、実際に、このCM撮影のためだけに本物の運動会を開催したらしい。

このCM世界観普通にあったらしい時代と同じような日本を、自分は生きたいが、生きることができるのだろうかと思う。

訂正:88年→89年

  • これか。 http://isozaki4322.blog.fc2.com/blog-entry-91.html

  • ちょうどバブルが始まったころだよな。 あの時のような時代はもう帰ってこないだろうな。残念だけど。

  • I feel Cokeといえば、 89年にオンエアされたCMにはJ-WALKの歌が使われており、ボーカルの中村耕一本人も出演している。 中村さんはああいうことになってしまったが、この映像は今見ても本...

  • 80年代の日本の文化は、70年代の文化と不思議な断絶を示していて、さまざまなものが一気に垢ぬけるというか、アメリカナイズされて、経済的な力を背景とした地震のようなものに満ち...

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