2017-12-13

anond:20171213011603

かにニコニコは負けてしまったのかもしれない。

だがニコニコが生み出した文化とその影響は大きいと言えるのではないか

たとえば歌い手ボカロP出身ミュージシャンは、もはやオタクジャンルにとどまらず様々なところで活躍している。

俺はあまり詳しくないが、たぶんゲーム文化への影響も大きいだろう。

そして個人的には、「Webなどで作品を発表しているアマチュアにも、プロとして働ける人材がいる」ということを様々なジャンル業界人に知らしめ、またアマチュア創作者にもプロになる新しい道筋を示したというのを評価したい。

もちろんニコニコ以前からweb漫画web小説商業書籍化はあったし、小説投稿サイトもずっと昔からあった。

同人誌即売会からプロスカウトされるみたいな例もあったらしい。

アマチュアからプロになるルートが整備されていくのは時間問題ではあったかもしれない。

しかし、かつてのニコニコのあの、音楽映像、声、文章CGモデリング、etcetc、多種多様創作が猛烈に作られる勢いと、そこからプロになる多くの人々がいなければ、

アマチュアで有名になった人が商業で出した時にパッとせずしょぼく終わるとは限らず、企業側も創作者側も成功をそれなりに期待するようになる」のは10年は遅れていたのではないかと思うのだ。

月姫ひぐらしサンホラなど、それ以前から続く色々な同人商業成功例との絡み合いの結果ではあるが。

プロになることが必ずしも良いとは思わない。アマチュアの遊び場が商業主義に接近していくのは弊害も大きい。

ニコニコのものが、新たなwebサービスの形として繁栄していくこと、新たな日本文化になることは失敗したのかもしれない。

だが、日本文化の変化を強烈に加速させることには成功したと言っていいと思う。

ニコニコは、21世紀初頭の日本に生まれ文化サロンだったのだ。

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