いい加減、この状態はよくないと思い、睡眠薬でももらえないかと思って医者を探してみた。
探してみると眠れない場合は精神科よりもどうも睡眠専門の医者に診てもらうのがいいらしい。
近くに睡眠専門の「スリープクリニック」というものが存在していることがわかった。
実は以前からこの医者の存在自体は知っていたのだが、どういうものかさっぱりわからず、なんとなく怪しいので
受診を渋っていたのだった。
夜なかなか眠れないというのは、一生続く問題でもあるわけだし、もしも眠れるようになればこんな嬉しいことはない。
何回かの診察と入院による検査を経て、睡眠時無呼吸症候群であることがはっきりした。
(ここで一か月くらい経過しているのだが、面倒なので省略する)
この病気は寝ているときに何らかの理由で気道が塞がってしまい、
息できなくなることが頻繁に発生する、というものらしい。
このためにうまく眠ることができていないし、疲れもとれず、日中眠くなるというものだ。
で、「CPAP」という、どうもふざけているような名前の機械を使用することになった。
これは寝ているときに空気を送り込むことで気道がふさがってしまうことを防ぐものだ。
なにしろ強制的に空気を送り込むので、使い始めは結構苦しく、眠るまで苦労するのだが、いったん眠ってしまえばわからない。
ここ何十年もなかったことだが、朝に目が覚めたときに頭がすっきりしている。
昼間もあまり眠くならないようになった。
今までは休みの日ともなれば昼過ぎまで寝ているのが普通だったが、
休みの日に昼まで寝ていることもなくなった。
不思議な効果としては、休日に複数のタスクをこなすと疲れやすい体質だったのだが、
結局、当初の目的であった眠れない点については特に目立った改善はなかった。
これについては「コーヒーを極力飲まない」といった個人的な努力で対処している。
起きた時にすっきりしないとか、なぜか疲れやすいとかの症状のある人は、
スリープクリニックに行くと改善することがあるかもしれない、という話。
ただし、CPAPは毎月5千円のレンタル料金がかかるので、これが地味に痛い。
個人輸入に成功したら、結果を教えてほしい…