コスプレの是非を巡ってまたぞろ話題になっているけど、根本的な問題はこれだと思っている。
たいていのコスプレは布がしわくちゃで安っぽくて原色ギラギラ。子供っぽい付属物(猫耳やおもちゃ)がついていて、とてもまともな大人のする格好ではないというのが根本的な嫌悪感に繋がっている。
パジャマで外出することは法律で禁じられていないが、パジャマで電車に乗ってるやつがいたら「うわっなんだこいつ…」って扱いをされるのは当然だし、そういう扱いは許されている(是非は別にしてな)。
また、ヨレヨレ布地&ギラギラ原色の服ってのはめちゃくちゃ目立つ。視界に入るだけで「うるさい」と感じるほどに目立つ。ラーメン屋で隣に座った人がずっと電話で話してたら「うるせぇな」と思うだろう。それと同じなんだよ、現状のコスプレイヤーって。
一方で、ゴスロリは「そういう(特殊な)趣味の人」として、近寄りたくはないけどまぁ、別にいいよね的な扱いを受けている。それは「見た目のうるささ」が実は少ないからだ。ゴスロリファッションの多くは縫製や布地、色彩が落ち着いているし、持っているアイテムも時代にそぐわないとはいえ、現代の現実に存在するものばかりだ(バッグ、傘など)。近寄りたくはないけど、「なんでそんな変な恰好してるの!」と言い出せない雰囲気はある。ドレスや着物の延長線上にゴスロリはある。
しかしアニメ系コスプレは、子供のお遊戯やパジャマの延長線上に位置している。まずそれを認識してほしい。
また、人間は知らないものに忌避感を感じる。人間に限ったことではないが。コスプレイヤーが批判され、白眼視されるのは、「よく知らないもの」だからだ。
というわけで、コスプレイヤーに言いたい。
安っぽい布地、おもちゃみたいな付属品、原色ギラギラの下品な色、キッツイ髪色、痴女/痴漢そのものの露出は仲間内だけにしてくれ。公共の、「よく知らない人」の前に出るときは、気合を入れてしっかりした布地(ユニクロレベルでいい)、まともな縫製、現実的な色彩、人間として認識できる髪色、社会性を持った生命体としてまっとうな露出具合にしてきてくれ。それができて初めて「そういう変わった趣味の人」扱いをされる。
そこから始めてほしい。
海外のコスプレサミットでは、キャラクターの格好を現実的なものに落とし込んだコスプレをよく見る。そういう方向はどうだろうか。
letterfromkyotoさん読んでくるといいと思います
コスプレのイベントでもない場所に撮影許可も取らずに出現するコスプレイヤーは軽度の知的障害があるのではないかと疑っている