ストレートな物言いをすると、貧困の原因は最終的には知能レベルに落ち着いてしまうのだ。
一時的な貧困を経験(そのまま息絶えるパターンも当然あるが)してしまう知能レベルが低くない人間もいるが、ある程度の知能レベルがあれば貧困は自力で解決できる問題だ。
私の身近にある貧困は本当にひどい。
自分では全く何をしようともせずに、周りの人間が努力して勝ち得た幸せを引き合いに出して、自分にも幸せになる権利があるという。
その結果、その矛先は身近な人間に向かうから親族からも忌み嫌われるのだが、何がひどいといえばその子どもたちに振りかかる不幸がひどい。
素直で親思いな娘は自らをせめて自殺未遂するし、大した教育も受けないままに金を稼いで来いと言われた息子は勤務先で何年もいいように使われた挙句、要らなくなったらあっさり首を着られる始末。
教育がろくになりたっていないので子どもたちだって表通りでは働くことさえできない。
それなのにその親はまだ子どもたちに金を持って来いと言い、子どもたちがしっかりしないから自分はいつまでたっても不幸だという呪詛を撒き散らしている。
そういう人間に限って、自分には幸せになる権利があると信じて疑わないからお金の使い方がおかしいのだ。
貧困JKの話を見たが、あれをねつ造だと考える人は身近に現代社会における本当の貧困の闇を抱えた人間がいないのだろう。
彼らは貧困じゃないから高い買い物や高級なランチを食べるわけではない。
逆だ。高い買い物をしてしまったり高級なランチを食べてしまうから貧困なのだ。
その実、生活のバランスが崩壊しているので、かたや例えばガスが止まっていることを厭わなかったり、例えば下着を半月くらいなら平気で着続けていたりするのだ。
なぜならそういう贅沢を当然の権利だと信じて疑わないし、むしろ普段の生活に比べればそれをご褒美くらいに思っているのだろう。
一般的な生活水準を満たすことより先に、自らが叶えたいことからお金を使ってしまう、いわば現代特有の貧困がそこにあるといっていいだろう。
はじめに知能レベルという言い方をしたのはつまりそういうことであり、彼らには正しい物事の判断が不可能なのだ。
正しい手順で物事を解決できるということが理解できず、他人は他人と割りきれず、自らの欲求を制御することもできず、借金や世の中の闇に手を染めることに対しても警戒心が欠如している。
問題は、そういう人間からも搾取できてしまう世の中の仕組みにある。
現金主義の時は借りられる金額も限りがあったが、今はそれこそ切り売りできないものがないような世の中だ。
貧困JKは誰でも幸せになれる権利があるなどという幻想を見させておいて、その実搾取される側でしか生きていけない人間がいるという世の中に生じた歪が生み出した不幸だ。
昔のように冬を越せなかった貧困は姿を変え、死ぬ間際まで騙されていることに気付かずに周囲を巻き込みながら搾取され続ける貧困が始まっているのだ。