2016-07-09

http://anond.hatelabo.jp/20160708214547

ブコメじゃ短すぎるので増田に書くよ。

クッキーだって、断面を観測するまで断面の状態は確定しないのではないですか?

片方の断面を確認する瞬間まで、クッキーの断面は「可能性が重なり合った状態」になるのでは?

まず前提として、"重ね合わせ"は基本的に量子レベルミクロ世界のものなのです。

クッキーマクロ世界存在から可能性が重なった状態」にはなってない。

から割ったクッキー観測しようがしまいが、割れた断面は確定しているわけです。OK?

注意深く条件設定した場合クッキーの断面情報は、量子もつれ情報とどう違うのか?

それじゃ次は"注意深く条件設定した場合"はどうなるのか話してみよう。

"シュレーディンガーの猫"というのは、放射性元素崩壊っていうミクロな話を、猫の生死っていうマクロな話に上手いこと連動させた思考実験なのね。

放射性元素崩壊ってのは確率的な現象で、観測されるまでは"崩壊した/してない"ていう重ね合わせ状態にある。

そこで、十分に少量の放射性物質ガイガーカウンターとそれに連動したハンマー(放射線検知したら振り下ろされる)、あとは揮発性の毒が入った瓶をハンマーの下に設置して、それら一式を猫と一緒に鉄の箱に入れる。

すると、箱の中が観測されるまで

放射性元素は"崩壊した/してない"って重ね合わせ状態

ガイガーカウンターは"放射線検知した/してない"って重ね合わせ状態

・連動ハンマーは"振り下ろされた/されてない"って重ね合わせ状態

・毒瓶は"割れた/割れてない"って重ね合わせ状態

・猫は"(毒で)死んだ/生きている"って重ね合わせ状態

になるわけよ。

ミクロ世界だけだと思った?残念!実はマクロ世界でもあり得るのでした!」ってのがこの思考実験キモね。

で、クッキーの話に戻るんだけど、状態が重ね合わさったクッキー自体シュレーディンガーの猫と同じギミック作成可能よ。

ガイガーカウンター連動ハンマーで叩き割るのを毒瓶でなくてクッキーのものにすれば、"割れている/いない"って重ね合い状態が作れるでしょ。

これが"注意深く条件設定"して作成した量子重ね合わせクッキーにあたるのかな。

でもそこから量子もつれに持っていくのが無理。

無理というか私の貧弱な想像力ではクッキー量子もつれ状態に持っていけるギミックが思いつかないというだけなんだけども。

そういうわけで、"注意深く条件設定した場合"でも"量子もつれクッキー"なんて想定できないから、それをもとに回答なんかできないわけ。

そいで、もし元増田が想定できるんならそれを教えてちょうだいな、というのがブコメ("注意深く条件設定した場合"をまず~)の趣旨だったのね。

でまあ過程とか無視して量子もつれクッキー作ったらどうなるの?っていう卓袱台返しだけど↓

どうにかして「可能性が重なった状態」のふたつに割ったクッキーを作ったら、量子もつれ状態の粒子の代わりに量子テレポーテーション実験に使えないのか。

使えないとすれば、どういう違いが理由なのだろうか。

実験には使えないね。例え話として説明に使うのもちょっと厳しいかな。

だって"量子もつれクッキー"がどんなものか分からいからね。

量子もつれ状態にあるヒッポロ系ニャポーンさ!」とか言われても困るでしょ?それと同じね。

ごくごく単純に、粒子とかをクッキーに例えるならOKよ?説明にも思考実験にも使える。

EPRペアになってる粒子対」あたりを「割れクッキー対」、「粒子のスピン」あたりを「クッキーの断面情報」に言い換えるだけだもの

もちろんこれはクッキーじゃなくともよろしい。煎餅でもチューペットでもキットカットでもOK。

え?クッキーで例えた意味が無いって?まあ例え話なんてそんなもんよ。

ついでに最初ブコメではそういう意味に取った上で回答したんだよね。

とまあこんな感じでどう?

実を言えば私もあんまり詳しくないので間違ってるとこあったらごめんね。

記事への反応 -
  • クッキーをひとつ手に取り、両手を身体の後ろに回してふたつに割る(細かな破片などは出なかったものとする)。 そのうち片方を前にもってきて、断面の形を確認する。 すると、もう片...

    • ブコメへの返答です。 違うよ!対の一方を観測した瞬間にもう一方もの状態も確定するんだよ。"類推"してるんじゃなくて実際にそうなってるのよ。 クッキーだって、断面を観測する...

      • 「可能性が重なり合った状態」っていうのはあくまでミクロな粒子における物理状態であって、かなり注意深く条件設定しないと(シュレーディンガーの猫みたいに)マクロレベルには適...

        • "注意深く条件設定した場合"をまず提示してくれないと説明できないよ。最初の例はそのままじゃ使えないからね。 それは具体的に実験方法や手順を考案しろ、ということですか? 実...

          • ブコメじゃ短すぎるので増田に書くよ。 クッキーだって、断面を観測するまで断面の状態は確定しないのではないですか? 片方の断面を確認する瞬間まで、クッキーの断面は「可...

      • ブコメへの返答です。 森の奥で誰も聞いていなくても倒れた木の音は響いています それと同じように考えたのが、有名な「シュレディンガーの猫」ですよね。 誰も見てなくても猫は...

    • 1億光年先で割ったクッキーの片方が手元にあれば割れたクッキーの断面が分かるのが粒子テレポーテーション つまり情報が光速を越える

      • でもそれって、一億光年先まで割ったクッキーの片方を運ばないといけないし、その運んでいる時に、情報の実体が動いてに過ぎないよね。

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