先日、アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージがストア売上1位になり、スタージュエルが2500個配布された。
ツイッターで「ちひろどうした?」「ちひろ神」などの言質が乱舞していたが、これも当然ちひろの企みの一つであり、シンデレラガールズをより高みに導くためユーザーから搾取する手段の一つである。
では、なぜジュエルを配布すると売り上げが上がるのか?
「石を配布すると売り上げが上がる」わかりやすい例として、コロプラの白猫プロジェクトというアクションゲームがある。
このゲームはキャラガチャ1回に25個、武器ガチャ1回に15個の石を使うのだが、クエストクリア報酬などで月にだいたい3000個前後の石が無料配布される。
さらに、ソーシャルゲームで一般的なスタミナというシステムがなく、プレイヤーの気力が続く限りいくらでもクエストを遊ぶことができる。
実際、白猫プロジェクトを完全無課金で遊んでいる人は筆者の周りにも多い。
しかし、現に白猫プロジェクトは常にストア売上ランキング上位に位置している。
推測ではあるが、「無料石でガチャを回し切った後に勢いで課金してしまう」人が多いのだと思う。
白猫プロジェクトのキャラガチャの最高レア(☆4)出現確率は公表されていないが、およそ10%程度と言われている。
同時に投入されている☆4キャラは10人前後なので、特定キャラの一点狙いでも1%前後はあるだろう。
そこで、何時間もかけてクエストをクリアしてため込んだ数千個の石で、お目当てのキャラクターを狙って、出るかも出るかも思ってガチャを回すのだが……もちろん出ない人もいる。
貯め込んでいた石を大量に使ったのに、そこそこ出る確率があるはずだったお目当てのキャラクターが出なかったその悔しさは、そのまま課金欲に転換されてしまうのだ。
そして課金へ……
お目当てのキャラが当たらず予算をオーバーして課金してしまったというのは、課金者なら経験があることだと思うが、石を大量配布することで無課金者を疑似的にこの状態にしているのが白猫プロジェクトの巧妙なところである。
配布される石が少なければ、あるいは最高レアの出現確率が非常に低ければ、最初から諦めもつこうというものだが、このゲームはなまじ「いける」ラインであるのがたちが悪い。
デレステの話に戻ろう。
デレステでも(というかほとんどのソシャゲでは)、無料である程度のガチャを引けるようになっており、ガチャをもっと引きたい!という気持ちを煽っているが、
・現状のスタージュエルの配布量は、ガチャをじゃぶじゃぶ回せるほどの量ではない
・最高レア(SSR)出現確率が1.5%と非常に低く、まともな人間はSSRを狙って引き当てようとは思わない
ことから、今の施策では白猫プロジェクトほどの効果は望めないと思われる。
しかし、デレステの場合、プレイヤー側の「お目当てのキャラクターを狙う」という欲が非常に強い。いわゆる担当アイドルというやつだ。
担当アイドルがガシャに追加された時のために、数万単位の配布ジュエルをため込んでいるプレイヤーもいるほどである。