私が休学を決めるまで
http://t-ritama.hatenablog.com/entry/2016/05/12/215446
こんなブログを読んだ。壮絶。
ぶコメも見たが「親のせいにするな」とか「育ててもらってなんだその言い草は」という意見がなかったので
ずいぶん皆の意識も変わってきたなと思った
以前、私には友人がいた。
まだ若い女の子だったが、げっそりと痩せているのが気になるくらいの子だった。
彼女をA子とかりに呼ぼう。
だけど、妙に髪の毛はざんばらでとにかくいつもげっそりしていた。
ある時、かるく教えてくれたんだが22歳のときに子宮がんになったらしい。
結局、治療をして治ったのだが、抗がん剤治療その他の副作用がきつく、とんでもない弱り方をした。
がんそのものは治ったのだが、体が治療によって弱りすぎて働けなくなった彼女は家でニートだった。
がんの治療に数百万かかってしまったので、父親は彼女をなじってよく暴力をふるっていた。
とにかく弱って働けないのだが、看護師免許をへたに持っているので、役所などへ行っても救済をされることはないのだ。
看護師免許を持っているのだから看護師として働け。あんだけ求人あんだろうがという具合である。
看護師の仕事は体がタフでないとやっていけない。手術とがんの治療でへとへとになったA子にとても勤まる業務ではない。
そしてさらに面倒なのは、彼女のしんどさは「がん治療の後遺症によるもの」であって、いま現在は病気ではない。書類上は彼女は健康体なのである。
大脳はけして強い器官ではないのだ。ちょっとした衝撃ですぐに弱ってしまうのだ。
その後A子はちょっとだけ小康状態を取り戻して、週に2回だけ家庭教師のアルバイトを始めた。
稼げる金額がわずかだと父親はまたも彼女に暴力をふるうのだった。
私はA子がなんらかの形で福祉に救われるべきだと思っている。当時も今も。
その後、A子と連絡がつかなくなった。
いまどこでどうしているのか。まったくわからないができれば生きていてほしいなと思う。