2016-04-29

歌詞の書き方のこまごましたこと

もともとは字書きなんですが、以前に数年ほどDTMにハマっておりました

15曲ほど作ってみたのち、「ああ、向いてないんだな」と実感しましてやめたのですが、そのとき歌詞を考えた経験ちょっと懐かしいです

最近になって、歌詞に困るDTMerさんの話を耳にしまして、歌詞の書き方くらい検索したら出てくるんじゃないかと思って検索したら本当に山ほど出てきたので、順番に読んでみて納得したりこいつなに言ってんだと思ったり技巧派に感心したりして大変楽しかったのですが、なんか気になるところもありました

なので、プラスアルファ的なことを書き連ねておこうと思います

テーマとか世界観とか押韻とか破擦音とか基本的なところはいろんなサイトさんを見てください

あと、たぶん有料の書籍などでは普通に書かれているんじゃないかと思いますので過剰な期待はしないでください

単なる個人的まとめです

 

 

1.聞き取り問題について

 

・メロとイントネーションをあわせる

ありがちなのが、歌詞では「好きなの?」と疑問形なのに、耳にすると「好きなの」と告白してるようにしか聞こえないといったパターン

メロが音階上がるところはイントネーションも上がる言葉、下がるところは下がる言葉を使ってください

空耳も招きますし、単純に歌いにくいことも多いです

わざと逆にもっていって強調する術もありますが、多用は禁物です

 

同音異義語に注意する

疾走」「失踪」とかです

「夜の闇にシッソウ」など、どちらでも通ります

間違えられることは少ないと思うのですが、とくに体言止め場合には注意が必要です

 

 

2.字数発音問題について

 

・撥音に気をつける

「ん」です

一音として数えないほうがいいことも多いですしテンポもよくなります

もともと発音しにくく、強調する場所で使われると歌いにくくなりますし、補正するのも大変だと思います

ボーカルさんが上手ならそれほど気にすることはありませんし、歌うときにしゃくることが前提で強調させるのは逆にいいと思います

 

・促音は一音として扱うか

「っ」です

一音として扱わないほうがいいことが多いのですが、フレーズごと強調したいときだけは数えるのもありでしょう

長音「ー」として扱うことで強制的にしゃくらせることも可という感じでしょうか

 

ときどきわざと字数をふやす

ずっと真面目に一音一字はだるいので、二番のAやBをわざとすこしあわない字数にして変化をつけるのもありです

四分音符を八分音符ふたつに刻んだりですね

わりとよくあります

メロやオケとの兼ね合いで考えてください

 

 

3.言葉選びの問題について

 

・置き換えた言葉は同じ意味ではない

字数が音数にあわず他の言葉に置き換えた際には注意が必要です

「夢」を「希望」に置き換えたとすると、夢は曖昧に憧れるものに対し、希望は明確に求めるもの意味合いが強くなります

わたしの夢 それは いつか迎えに来る王子様」

わたし希望 それは いつか迎えに来る王子様」

前者は夢見る乙女もしくは玉の輿狙いでしょうが後者王子様その人にすでに心当たりがあるようです

個人的には名詞を置き換えることはおすすめしません

 

・耳慣れない言葉は浮く

かっこいい言葉や気を惹く言葉を探すより、よく使う言葉のかっこいい言い回し、気を惹くフレーズを考えたほうが失敗しません

漆黒の夜に君とふたりで」より「暗い部屋で朝を待つ僕ら」のほうがマシです

さすがに「漆黒」とか使う方はもういなさそうですが

 

 

などとまあ長々と書いてみたのですが、実際に歌詞の書き方なんてものを全部きっちり守っていたらたいがいつまらないものしかできないでしょうね、というのが実感です

にのりながら思いついた言葉をそのまま並べていくのが一番確実ですね

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん