2016-03-01

受信料サービスの対価である以前に法的義務なので「徴収」で正しい

http://www.yukicoco.net/entry/2016/03/01/071351

id:yuki1995jp

「う~ん、なんで全く使わないものお金を払わなければならないんだろう・・・

これは受信料を「サービスの対価」と考えれば真っ当な意見です。

ただし実際には受信契約自体は必ずしもサービスの対価ではなく、(TV受像器を持ってる限りは)

元彼さんの言うとおり法律上義務なのです。

(但し違反しても罰則がない法規定なのでその点では元彼さんは間違ってますけど。)

NHK見ないから受信料払わない」ってのは「行政サービスに満足してないから税金払わない」

というようなもので、論理としてはかなり無茶な主張だ、ということです。

法律でそういうふうに決まっている以上、NHKとしては「法的特権に基づく上から目線徴収」をしているだけ、

というか、そうでなければむしろ法律趣旨に反することになってしまうわけです。

これが、おかしな話だとしたら、それはNHKの態度ではなく法律を変えるべき話だということです。

では義務というなら「こんなことならいっそ税金にして知らないうちに取られていたほうがいいのに」

というのは確かにごもっともで、実は世界多数派はこちら。いわゆる国営放送って奴ですね。

世界で「国営でない公共放送」というのは唯二つ、NHK英国BBCしかありません。

では公共放送ってダメ制度かというと、なにかしら利点があるから公共放送という制度が考えられたわけです。

その利点は「公共放送は、国営放送政府べったり、民間放送スポンサーべったり、というそれぞれの欠点から

(少なくとも理論上は)自由だ」というものです。

もちろん「予算が潤沢で紐がついてない放送局存在重要でない」または

NHK公共放送なのに自由中立的放送局になってない」

と考えるなら「税金運営する国営放送にしてしまう」(あるいはいっそ民間放送にしてしまう)というのも

十分に論理的意見でしょう。

ただしそういう考え方への判断を抜きに「受信料制度が面倒な(不公平感のある)代物だから税金で」という

だけでは少々乱暴な話になってしまうということです。

※「受信料サービスの対価ではない」と書きましたが、受信契約の法的位置づけにを正確に書くと

契約は受信者義務」「サービス提供放送者の義務」というような片務契約片務契約で成り立っているような

ややこしい話になって必ずしも「サービス対価でない」とは言い切れないのですが「受信者に片務的契約義務がある」

ことには変わりないので割愛します。

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