http://nippondanji.blogspot.jp/2016/01/blog-post.html
記事の主張は正論なんだけど、じゃあそれに「バカ経営者は死ねよなあマジで」みたいに投石すれば解決するかって言うと違う。
そういう被雇用側からのヘイトを経営者に集めれば集めるほど、「経営者って割に合う職じゃないんだな」と認識されて、起業者が減る。これは日本のあらゆる場所で実感があると思う。経営責任なんて負いたくない人が大半だろう。
そしてそういった風潮の結果、経営者が少なくなり、当然ながら母数が減るので優秀な経営者も減るし、その優秀さの上限も低下する。それゆえ、日本の起業には優秀な経営者が少なくなるから、労働環境が悪化して、あらゆる業界でブラックが減らない。
少子化問題を解決するために「子供をうもうとしない女が悪い」とか「若者が恋愛離れしたのが悪い」とかヘイト投石しても何も解決しない、というのはある程度共有されていると思うのだけど、その道理がわかるひとでさえ、「残業が横行するのはバカ経営者がいるから」とか平気で言う。まあ、たしかにそうなんだけど、もう一歩進めばそれは「バカ経営者しか選択肢がない程度の民度の国だ」ってことにブーメランしかしない。そこから目をそらして被害者ぶったところで、どうにもならない。
解決するためには制度設計で起業や経営者優遇を行うべきだし(これはじつは調べるとそこそこある)、さらにいえば、少子化と同じように、世間の風潮みたいなもの改めていく必要がある。少子化で言えば「結婚や子育てには経済的合理性がない」みたいな風潮だし、労働環境においては「経営者なんてなるべきじゃないし被雇用の敵だ」という風潮は、自体を悪化させる。そういうのを改めていくべきだ。
追記:コメで「政治家減ってるのも同じだね」と合って、それも多分その通り。貰える報酬(金銭報酬+敬意や賛辞、無償の協力者)が少ないにもかかわらず、責任や労務ばかりを押し付けられれば、当然なり手は減ってしまう。減ってるから、減った候補者の中から選べるのは、能力が低い候補者か、あるいは、明示的な報酬以外(たとえば賄賂や利権)を目当てにした候補者になる。ブラック経営者も、その意味では一緒だ。
解決方法は1億層経営者しかないと思う。労働基準法を廃止するの。みんなが経営者目線になるべきなんだよ。人間は本来そうなんだから。 http://anond.hatelabo.jp/20160113161940
多くの優しい人間は、起業なんてするもんじゃ無い、というよ。サバンナでサバイバルして生き抜くような世界だから。殆どが死ぬ。 でも皆、サバンナに飛び出して、サバイバルしなく...