2015-07-30

新しいことに挑戦するコスト

ゲームテレビ番組について調べるとすぐ耳目に触れる言葉に「つまらない。これからもつまらないんだろうか不安だ」がある。

「つまらない。だから俺はもう辞めろ」なら分かるんだが、なんで「つまらない」と言ってるのにこれから先の事を気にしてその上まだまだそれを見たりやったりし続けるつもりなのか全く理解できない。

正直「嫌なら辞めろ」「嫌なら見るな」以上でも以下でもないんだがそれを言ってる連中からしたらその反論不適切らしい。

どう不適切なのかをそいつらがちゃんと納得の行く説明をしているのを見たことはない。

要約すると大体いつも「客が減ったら困るだろ?だから俺たちの意見を聞いて引き止めやがれ!」と言っているのだが、正直「そんな事言ってないでここから立ち去ればいいんじゃない?」としか思えないので全く反論にはなっていない。


さて今回のお題は『どうして彼らは文句を言いながら居座るのか』である

答えはこの増田タイトル

彼らが新しいことに挑戦するためのコスト精神的な物を含む。というかそっちがメイン)が大きいため、古い習慣を文句を言いながら続投している方がお手軽だからだ。

『たとえば君がスプラトゥーンを遊んでいるとする』

でもちょっと最近飽きてきた。

そこで君に与えられた選択肢は2つだ。

スプラトゥーンを辞めて別のことをする」「飽き飽きしながらスプラトゥーンを続ける」

この2つ。

から見ると前者を選んどきゃいいじゃんなんだけど実際本人からするとそうでもない。

まず「習慣を打ち破る」という行為自体精神的なエネルギー必要とする。

人間の行動は習慣で大部分出来ている。女の子がお砂糖で出来ている度合いなんて目じゃないぐらいに。

次に「新しく始める何かを探す」という行為に恐ろしいほどのエネルギーを使う。

選択には大きなエネルギー必要だし、現代は物に溢れているため真剣にやり出したら無尽蔵にエネルギー漏れだしてしまう。

更にそこには「わざわざスプラトゥーンを辞めるのだからそれよりも面白い物でなければ」という余計な考えまで混じってくる。

そうしてお眼鏡にかなうゲームなりドラマなり資格勉強なりを選び出すのに必要なパワーと来たらもう。

対して「飽き飽きしながらスプラトゥーンを続ける」、こっちは簡単だ。

飽き飽きした行為を続けるというのは自己矛盾エネルギーを少しずつ消費こそすれ新しく何かを始めるのに比べたらずっとたやすい。

毎月5万のローンを払うのと一括で50万現金払いするのとじゃ財布に与えるインパクトが全く違うのと一緒だ。

少しずつ消耗する方が心には優しい。

から心に余裕が無いとどうしてもこっちを選んでしまいそうになる。

そして少しずつフラストレーションを貯めこみ、自己矛盾を貯めこみ最後にはよく分からないことを口走るようになる。

まりこの選択は実はあんまり良くないって事だ。

じゃあどうすればいいか。

それは新しいことに挑戦するコストを下げればいいのだ。

まず新しいことを特別なことだと思わないようにすること。

何かを始めて駄目だったらそれを切り上げて次に行けばいい。

前にやっていたことより素晴らしい物である必要があるなんて考えも捨ててしまえ。

会社女性と別れる時はそりゃちゃんと考えてから行動すべきだけど個人的な事ならまたそっちに戻ってくればいいだけだ。

……

何か長くなっちまった最後教訓めいた事語っちゃってるけど俺が言いたかったのは、「つまらないけど俺はこれを続ける。でもつまらないから文句を垂れるぞ」なんて言ってる奴は精神エネルギーを失いきった可愛そうなゾンビ野郎から厳しい言葉をかけずにそっと無視しておきましょうって事だ。

奴らは気が狂ってる、言ってることを耳に入れる必要はない。

逆に言えば「つまらない。だから俺は去る」と言ってる奴の言うことは参考にすべきだ。

そう言っておいて戻ってきた時は……まぁフットワークと口先の軽い奴だと思っておけばいい。

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