2014-08-15

取材

新聞記者をやっているが取材面白い

事件現場で感じる「まっただ中にいる」という雰囲気、しらみつぶしの聞き込みから垣間見える知らない住宅街暮らし微妙に核心をほのめかしてくる人間的な警察幹部との泥臭い応酬・・・

刑事裁判における被告クズ丸出しの態度と声、高慢検察官オフレコ放言資格は取ったもののまるで資質が欠けている弁護士たちの無理筋屁理屈・・・

人間として確実に異常な議員たち。これまた異常に優秀でどこか抜けている官僚たち。家柄からして違う貴族という言葉がふさわしい外交官たち。会社最適化して別の生き物のようになっている企業人たち。

どいつもこいつも癖のある奴らがぐちゃぐちゃに動いている。

ああ、こうして世の中は動いているんだなあとわかる。大きな社会という機械心臓部に入り込んで歯車を一つ一つ見て回っているような感覚だ。

そしてその歯車たちは喋り、愚痴を言ったり自分立場正当化したり、時には恫喝してきたりする。

この感覚は絶対に紙面では表現できない。出していい情報しか出すことができないからネタ元を完全破壊するような真似はできない。

報道という営みの中で一番楽しんでいるのは記者だと思う。裏を知っているからこそニュースを読むのが楽しいのだが、何も知らない一般の人が読んでて果たして本当に面白いのだろうか?

気付けば、そういう疑問が出てくるくらいにこの業界にはまり込んでしまった。

  • 各勢力の裏側やら読み取ったりダイナミズムを堪能できる中東情勢追っかけた方が面白い 国内ニュースとかもう情けなくなったり 無意味に悲しくなったりする話ばっかりだからそもそ...

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