元々文章を読むのが好きらしく毎日新聞を読むような小学生で、大学生になってパソコンと携帯電話を手に入れたおかげでインターネット上の雑多な活字を延々と摂取してきました。
ところが匿名掲示板やはてなの文化に詳しくなったところで一向に他人と共有しやすい体系だった趣味にならず、『趣味:インターネット』を具体的に説明することも難しいことが非常にコンプレックスとなっていきました。
しかし読書やエロゲーは腰を据えて始めるまでに必要とされる意気込みが非常に高く、まとまった時間を取らないといけないような強迫観念にも襲われ、また同じ文章を読み進めるであっても理解に必要な頭の働きが重いように思われ、ただ暇ではなく何かをしている状態であるためでしかなく幸福度も低いとわかっていながらもインターネットの手軽さには勝てずダラダラと時間を無為にしていました。
そんな日々の中でとある電子書籍ストアが大変お得なキャッシュバックキャンペーンをやっていることをSNSで知ることができ、試しに気になっていたライトノベルを購入してみました。
とはいえ今までの習慣がすぐに変わるはずもなく表紙だけ触ってしばらく積み本と化していましたが、電車内でふと読み始めてみるとさすが評判の高い作品だけあってとても面白く、目的地で降りるのが億劫になるほどでした。
この成功体験のおかげで読書に対する精神的なハードルが下がりすぐ手が伸びるようになり、暇なときに真っ先に手が伸びるスマホで読めるおかげでインターネットをすることなく読書に迎えるようになりました。
元来インターネットの雑文ですら活字の快感を得られる人間でしたのでアニメ化するような人気作品はどれも面白く、舞台が現代~未来であれば設定的な拒否反応は起こさず読めることがわかったので新しいものも開拓していきたいです。
今では新刊は書店と同じ日に電子版も用意してほしいとか、古い作品は中古と価格競争力のある値段まで下げてほしいとか、挿絵の解像度を上げて購入前にわかるように表記してほしいとか、ありきたりながら改善希望点が出てくるほどのめり込んでます。