2013-05-03

表現の自由商業表現の自由

ヘイトスピーチ規制に関する議論が盛んになっているので思うところを書きたい。

タイトルから想像がつくと思われるが、私の結論は

ヘイトスピーチの全般的規制はせず、商業メディア上のヘイトスピーチに関しては広く規制すべし」

というところである

ここでいう「商業メディア」には、広告アフィリエイトを含んだ購読無料ネットメディアを含む。

商業メディアにおけるヘイトスピーチの大きな問題点は、書き手が本当にそう思っているかによらず、

売らんかなの目的表現エスカレートさせてゆく傾向が見られることである

その傾向が行き着いた結果が、捏造・歪曲・フレームアップなんでもありの、まことに残念な現状である

「書き手が本当にそう思っているかによらず」というのが重要ポイントであり、そういった者達は

真摯でないがゆえに常識節度の枠を用意に飛び越え、意図的であれネタとしてであれ、より過激な

ヘイトスピーチをまき散らして平然としている。

そのように大衆扇動して金儲けを目論む者の表現の自由は、公共の福祉との比較において、重要度の低いもの

みなされて然るべきだろう。

また、かつてネットがなかった時代においては、商業メディアは単に利益目的としたもののみならず、

広い意見表明にかかる高い費用を回収する手段としても捉えることができた。

しか現在では、自前でサーバを借りて全世界に公開することにかかる費用はほぼゼロに近いといってもいい。

すなわち商業メディア上の表現規制されたとしても、表現を行う手段は十分に残されているわけであり、

表現の自由の持つ根本的意義を毀損することはない。

その一方、喫緊課題である在特会デモのような行為に網をかけるような規制は、「内容によりデモ規制する」と

抽象化して捉えてみると、その影響の大きさが計り知れない。

そこは一歩踏みとどまるべきだと思う。

あくまでも個別具体的行為について既存法規の範囲で対応すべきであり、かなりの対応が可能なはずである

商業メディア扇動がなければ在特会が生まれなかったとまでは思わないが、

若者学生層(児童・生徒においても!)に見られるカジュアル差別感覚については、相当程度抑制できるのではないだろうか。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん