（持ってるかどうかはわからないけど）「200ＣＤ吹奏楽名曲・名演」（著：磯田健一郎）では、『管楽器と打楽器に拠るアンサンブルが吹奏楽である、という見地』としていて、同書で長生淳は『勿論、完成といってもひとつの固定した形が定まったわけではなく、』として、アンコンに出るような編成まで含めて多様な形態が認められるとしている。

それをひとつの指標として「定義」と見なせるのであれば、ヘンデルの『王宮の花火の音楽』も、モーツァルトの『グラン・パルティータ』も武満徹の『ガーデン・レイン』も吹奏楽とみなせるし、それらは実際に同書に集録されている。

しかし、この定義だとスティーヴ・ライヒの『ニューヨーク・カウンターポイント』の独奏＋テープの形態や、ジョン・アダムズの『ライト・オーヴァー・ウォーター』の金管とシンセサイザーの形態は厳密に言えば吹奏楽とは呼べない。というか「アンサンブル」としているから独奏は論外。

だけど、個人的には「ぶっちゃけ区別などどうでもいいわ！分類厨も芸術も爆発しろ！」と思っているので、「弦抜きオケ」に注目して「じゃあ使い分けてるそこのフルート吹いてるお嬢さん。どこまでが吹奏楽でどこからが管弦楽なの？」とヒステリックになってみる。

実際作曲家がどう編成を提示しても、「予算と教育的側面」のしがらみがあるので、クラリネット吹いてるところに、作曲家の意見無視してアルトクラリネットの譜面を勝手に作曲して吹かせたり、オーボエ指定のところをバレないところでEs クラリネット吹かせてみたり、クラリネット合計12人がちっちゃい音出してやっと五人分になったりしてしまうのが現実。

ここまで予め出しておいた方がいい個人的な情報。以下本文。

吹奏楽の定義は誰一人として異議を唱えない定義があるのか？という答えを求めている

誰一人として異議を唱えない定義も欲しいし、それは違うだろ、と一番ツッコミが入る定義も欲しい。エレキギターと電子ヴァイオリンはソロだろうと協奏曲だろうとこんなの使ったら吹奏楽じゃねえ！って発狂する人もいるだろうからね。吹奏楽という意味自体はどちらかというとだんだん拡大解釈されてきたように思う。それでも「オケはオケでしょ？」な人がいる。じゃあそこの「潜在的に考えられる境目はどこよ、ヴァイオリン使ったらオケなのかい」って話になる。つまり、「そこまでこだわるんなら、はっきりした定義を持ってきて、納得させて欲しい」ということでもある

これを求めているのであとの二つはいいや。というか上が解決すれば下も解決する。

あえて俺様ルールを持ち出すとすれば、

全部音楽だ！文句あるか！もっと爆発しようぜ！！

ということになる

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