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はてなキーワード: 信用創造とは

2024-04-08

anond:20240408180934

デフレ貨幣現象という相関関係因果関係の取り違い、合理的経済人というファンタジー設定、人々の予想が思い通りになることを期待するという希望に基づく夢でしたね。

(まあ一応多少は効果あったっぽいが経済回復傾向自体リフレ政策以前から見て取れたので正直分からん

金融緩和しても民間銀行日銀当座預金現金が豚積みされるだけ、っていう金融界隈から出てた批判はわりと正しかったのだと今なら分かるわ。

内省貨幣供給論なんか当時は知らんかったし、万年筆マネーも知らんくて信用創造の仕組みを完全に誤認してたし、今なら国債発行したらMS自然と増えることを理解出来るが。

2024-03-13

anond:20240313174505

まず君の言ってる研究ってどの論文

https://dash.harvard.edu/bitstream/handle/1/11129154/Reinhart_Rogoff_Growth_in_a_Time_of_Debt_2010.pdf

https://peri.umass.edu/images/WP322.pdf

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0022199615000690

ググっても債務残高と経済成長率の関係のものしか出てこないんやけど。

それこそがまさにcrowding outなのですが

まああとネルギー保存則が破られないように原理的にありえないことは演繹的に否定可能だよ。

エネルギー保存の法則デカルトライプニッツ17世紀提唱して、20世紀アインシュタインに至るまで300年の時間をかけて「法則」になりました。

その間多くの科学者実験研究を行いデータに基づき築きあげた物です。

一方MMT現代貨幣理論」です。

そもそも民間銀行プールしている現金を貸し出してるわけではなく預金通貨信用創造して貸し出してるので貸出自体には資金必要がないため資金が逼迫して金利が上昇するわけがない。

民間銀行国債を購入した場合予算が消化されると最終的には民間銀行の講座に購入分の金額が返ってくる上に中央銀行民間銀行資金供給可能なので資金の不足は人為的に解消可能

よってクラウディングアウトが発生しないという主張は、循環論法に見えます



私の見解としてはMMTの主張する「crowding outは発生しない」という理論は納得ができないです。

「crowding outは発生しない」を証明するなら「crowding outは発生する」と主張する先行研究反証を挙げるのが科学です。

データを基にした先行研究に対して正面からデータで挑戦するのではなく、「人間最後の審判で甦る、なぜなら神は存在するからだ」と反証不可能な前提に基づいて反論するのは科学ではありません。

クルーグマンが言うように「MMT論者は理論検証できない状態意図的に作り出している」のではないかと思えます

>Krugman described MMT devotees as engaging in "calvinball" – a game from the comic strip Calvin and Hobbes in which the players change the rules at whim.

anond:20240313172512

まず君の言ってる研究ってどの論文

ググっても債務残高と経済成長率の関係のものしか出てこないんやけど。

データに基づきとか言ってるが経済みたいな複雑系を扱う分野で因果関係推定するのってかなり難易度高そうやけどその研究はどうなんかな。

まああとエネルギー保存則が破られないように原理的にありえないことは演繹的に否定可能だよ、永久機関否定するのにデータを取る必要はない。

万年筆マネー信用創造説明に関しては金融機関では常識レベルのことという話がチラチラ記事に出てくるがまあそんなこと言っても仕方ないか

次の国会質疑のページの信用創造検索して安藤議員藤田参考人日本銀行企画局審議役)とのやり取り読めばいいんじゃない

https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000220020191023002.htm

まああとイングランド銀行信用創造に関する説明のものとか。親切な翻訳してくれてる人がいたわ。

https://www.fukurou.win/https-www-fukurou-win-bank-of-england-quarterly-bulletin2014-money-creation-in-the-modern-economy1/

これで信用創造説明とそこから導出されるクラウディングアウト否定帰結を信用出来ないならこれ以上の説明は無理やわ。

anond:20240313164821

その研究は知らんけど、MMT的にはクラウディングアウトは起こらない、が共通見解じゃない?

MMTを囓った個人としての見解

クラウディングアウトの発生原因は政府国債を大量に発行することによって民間金融機関プールしてる資金が不足することによって貸出金利が上昇して民間投資抑制される、という理屈だが、

そもそも民間銀行プールしている現金を貸し出してるわけではなく預金通貨信用創造して貸し出してるので貸出自体には資金必要がないため資金が逼迫して金利が上昇するわけがない。

民間銀行国債を購入した場合予算が消化されると最終的には民間銀行の講座に購入分の金額が返ってくる上に中央銀行民間銀行資金供給可能なので資金の不足は人為的に解消可能

なのでクラウディングアウトは発生しない。

これらの説明に疑問があるなら、キーストロークマネー、万年筆マネー内省貨幣供給論あたりで自分で調べてくれ。

2023-11-15

[] お金価値は信用で決まる ← 理解しないでこれを言ってるだろ

陰謀論動画を見たが「日本海外に信用されているから円に価値がある」とかアホなことを言っていた

そうじゃねぇんだわ

いか信用創造の「信用」ってなんだかわかるか?

金融機関ってのは預けられた金を使って、金をさらに貸すんだよ、利子付きでな

金を借りた相手ちゃんと「返す」ということができる能力を「信用」と言ってるわけだ

サブプライムショックってのは返せない相手に貸して回収不可能になったのが原因だから信用が失墜してるわけよ

日本海外に信用されてだぁ?確かに金を返す能力を信用しているかも知れねぇが、「イルミナティ様に日本評価されている」「クールジャパン評価されている」なんてのは「信用」ではないからな

2023-10-08

anond:20231008144609

おそらく、MMT賛成派にも反対派にも、正しいことと間違ったことが混在しているな。

ジンバブエ通貨発行でハイパーインフレしたのは歴史的事実だが、それをMMT賛成派が頑なに認めようとしないのは頭が悪いと言える。

しか紙幣本質信用創造から生じているというところだけ見てみれば、MMTになにかしらの事実が隠れている可能性もある。

経済政治的トピックの中心に位置するが、CIAはいつも「事実を半分、嘘を半分含ませるように」情報操作していると聞く。

もしそうであれば、どちらが間違っているかではなく、両方から正しい部分をピックアップするべきだろう。

2023-10-07

[] 2023-10-07

今宵は確立過程の闇に心を奪われておりました。広がる闇に、数学の実応用が果たす役割疑念の火で照らしました。

数学現実に繋がることこそが、私にとっての心の闇でございます確率論を学ぶ度に、それが金融に用いられるという言葉に、リーマンショックの影を見るのです。金融市場は決してブラウン運動ではなく、その不確かさゆえに、勝利の果てに待つ利益は、危険釣り合うほどのものでなければなりません。

不透明情報の中で、隠れた策略を巡らせる者たちが利益を築く、これが現代経済真実かと、私は疑念を募らせております信用創造の背後には、貨幣価値他者債務裏付けられている事実が潜むのです。

私は虚構ギャンブル想像し、コンピュータによって模擬することに魅力を感じており、それは数学研究の一部であると思っておりました。しかしながら、その虚構が実際の金融舞台に持ち込まれる瞬間、危険なるゲームの渦に巻き込まれることへの不安が、私を襲い立てるのです。

数学は、基本的法則を美しさの中に見出すことが可能芸術でありながら、金銭利益の最大化という領域に足を踏み入れると、その美しさは消え失せてしまます。私はプログラマーアルゴリズムを創出する世界ではなく、発見魔法に心魅かれているのです。

そう、私が追求したいのは、発明の道ではなく、探求の途であります。この日、私の中で、やりたいことへの純度が高まった気がしました。私は発明者ではなく、探求者であることを選びました。

hash: 00730261b9694e32a19830cb627b5432

2023-10-06

[] 信用創造って何なの?

貨幣ってそもそも信用創造から生み出されなければ価値が下がるはずだよな

信用創造ってのは、利子を付けて貸して、それを回収することで生み出されるもの

それで疑問なのは、金を借りた人たちはどうやって返すのかってことだ

働いたお金で返すのであれば、その働いている先の会社はなんらかの方法利益を得ていることになる

その利益は、例えば消費者がモノを買うことによって生まれ

モノを買ったお金はどこから来るのか。働いて得た金であり、それはやはり企業利益から生じる。

貨幣価値信用創造からまれるのであれば、名目賃金いくら増加させても、物価が上昇して実質賃金が下がるだけだろう

しか物価が上がれば、企業留保している資産価値も低下する

から経済を良くするためには、利子が一定以上を保ったまま、金貸し業がちゃんと金を回収でき、借金する側がちゃんと返済できる仕組みが必要ってことだ

じゃあ、どうすればそんなことが可能になるんだ?

生産性」と言うが、本質は「限界投資あたりの利益率」のことだ。言い換えると、お金投資したときにどれだけ上乗せされて返ってくるかが生産性

この生産性を向上させなければ実質賃金改善できないはずだが、どうやってその生産性とやらを改善するつもりなのか

直感的には、「(イノベーションなどを起こして) 外貨を獲得する」という方法が思いつくが、この「信用創造」とやらが経済根本の害ではないかと思えてきた

金(きん)などの根拠となるモノがあるならその価値を直接示すことが可能だが、そうではないなら、誰かの不幸が誰かの利益になっているような気がしないでもない

2023-09-20

このインフレは少なくとも2027年まで続く可能性がある

毎度話題になる物価インフレを抑えるためのFRBの利上げ

アメリカという大国インフレ世界中物価に影響があり日本例外ではない

だがFRBの楽観的な見通しに反して物価はまだまだ前年比でプラスとなったまま上がり続けている

では何故利上げによる物価抑制効果が発揮されないのか

それは、トランプバイデンあわせて2兆ドル規模の返済義務のない補助金を紐無しマネーとしてばら蒔いたからに他ならない

このマネーは返済義務がないので、一旦市中に出回ると利上げでは直接回収できない

利上げで直接回収できるマネーは利下げで刷った、返済義務のある紐付きマネーであって、企業債務維持コストが上がるため債務を減らそうと言う動きが増加し、そして返済されたマネー信用創造の逆回転でバランスシートから消えてマネーの総量が減りマネーの希少価値が高まってインフレが抑えられていく

から補助金で配ったマネーが莫大な場合いくら利上げしてもインフレが収まらない

アメリカインフレストップするには、マジで増税しかない。

だけど大統領選を控えてるバイデン増税を言うことなんてほぼ不可能なので増税をするのは2024年11月以降

まり補助金マネーの回収が始まるのは少なくとも2025年以降

物価が下がり始めるのは早くて税金徴収実務が始まる2026年6月以降

もしこの間$1=100円レベル円高誘導できなければ、為替起因の日本国内のインフレはまだ3年近く続く可能性がある

そうなった場合対策検討しといた方がいい

2023-09-05

Web3ヤーたちはどう生きるか

Not Financial Advice。個人的メモ、現状の文字起こしと雑な未来予想。自分Web3ヤーとして整理したかった。

ビットコイナーが望まない形でBTCがATHを迎えるシナリオ

根源的にビットコインは規制禁止することはできないので、できるところから規制されるトレンドは今後も続くだろう。目下、短期ナラティブETF承認であるAML/CFT観点ビットコイ現物流通はなるべく制限したい規制当局側と、ビットコインのエクスポージャーが欲しいだけの大多数の投資家の思惑の両方が、現物ETF承認という形で結実するのである。その後、ビットコイETFが高い流動性を持つようになれば、既存金融機関ビットコイETF担保にした金融サービス派生金融商品を展開できるようになる。

また、大手マイニングプールと、(すでにマイニングプール株主となっている)ETF取扱金融機関提携する未来もありえるだろう。例えばマイニング収益プール参加者ウォレットアドレスに引き出されることはなくなり、プール参加者証券口座ETF残高として入金されるようになる。これはプール参加者規制当局どちらにも利点がある。プール参加者にとっては、ブロックチェーン手数料秘密鍵保管といったブロックチェーン特有リスクを負わなくて済むし、ビットコイETFを通して既存金融多種多様流動性へ容易にアクセスできるようになることも喜ばしい。規制当局にとっても、本質的規制できないマイナーとBTC現物が切り離されることは喜ばしく、win-winなのだ。すでに大手マイニングプールマイナーにKYCを求めているので、マイナー分散思想よりも規制された安定を選んでいる。マイナー投資家保護環境の整ったETFに乗り換えるのは合理的選択なのだ

ビットコイナーの思想とは相反するものの、市場原理とは相反しない力が優勢となって働くことで、ビットコインはATHを迎えるのである

少数マイナーの寡占は問題か?

先日Twitter話題になっていたので急遽追加する。

マイニングプールが結託して51%攻撃を起こすことは、マイニングプールにとっても合理的ではないので、少数マイナーの寡占状態が直接的にビットコインを破壊に導くとは考えにくい。しかし、大きな金額を動かさないといけない巨大プール既存金融保護されざるを得ず、規制圧力に対しては脆い。同じ51%でも1 ✕ 51よりも25+26の方がCensorship ResistanceやOpennessといったブロックチェーンの本源的な価値は損なわれやすい。なのでマイナーに寡占が起こることを問題視しないのも間違いである。

ツイートの人の反論もあるので一応参考程度に

https://x.com/nook_ethereum/status/1696476655475171759

仮の話だが、完全に当局規制を受けてコーポレートが牛耳る、本源的な価値を失ったビットコインが、too big to failな状態ゾンビ化した時どう振る舞うのだろうか?そのタイミング古参クジラ離脱して一時的に売り圧が発生する気もするが、そのままトリクルダウンとなるほどのトリガーかというと分からない。これはビットコインに使われる暗号の危殆化などのリスクと一緒で、起こるまで想像ができない。そのフェーズP2P電子決済システムビットコインという壮大な社会実験重要ハイライトになるに違いない。

Drivechain

ビットコインのブロックスペースを使って、レイヤー2上で好きなブロックチェーンを誰でも立てられるようにする新機能。まだ提案段階の機能だが、賛否両論を招き、界隈を真っ二つにしている。

https://www.drivechain.info/

ちょっと前に流行ったStacksの仕組みと異なり、BTCを子チェーンにオプトインするような仕組みも備える。もちろんオプトアウトもできる。

ただし、Drivechainが認められると、ビットコインのスケーラビティを向上させるソリューションとしてのLightningネットワークの意義がかなり失われる。Lightningは”P2Pで”高速決済したい人が使うための機能という、かなり思想が強い人向けの錆びついた技術になり得る。

Drivechainの提案自体は昔からあったが、最近になって流行り出したのは単なるナラティブ作りであろう。ordinalsやStacksもそうだが、新しい技術はそれだけで盛り上がりやすい。ordinalsの場合だと、昔から追っていた人は、自分が優位でいられる情報非対称的な時期に、短期で出口流動性イナゴ養分)をたくさん集めて、たんまり儲けて売り抜けることができた。

ちょうどBitcoin, not Cryptoな時期で、Drivechainのような特大アップデートがあればナラティブとしては強力だ。しかし、だからこそ、どうしてもDrivechain利権存在を勘繰ってしまう。Lightning利権とも対立しそうだ。

Lightningはビットコインにマルチシグだけあればできる機能だが、Drivechainはソフトフォークとは言え、これだけのために新規のオプコードメッセージの追加など、開発リソースをかなり費やす大幅なアップデートなので非常に図々しい。ソフトフォークをexcuseにすればなんでもありだと言うわけではない。

今更dAppsが走るサイドチェーンを作っても、Ethereumで起きているようなゴタゴタをビットコインに持ち込むだけで、Bitcoin, not Crypto神話を汚すだけになるだろう。

DeFiはDaFi(Dark Finance闇金融)へ

実質管理者のいるDeFi規制煽りを受けて存続は難しくなっていくだろう。ハッキングインサイダー、スキャム(詐欺)、ラグプル(持ち逃げ)から投資家保護できないファイナンスは、たとえゲイリーゲンスラーSEC長官を退任したとしても長期的には必ず規制対象になる。また、そうはならなくとも投資家の方から勝手離脱していく。

しかしながら、オフショア規制の及ばないチェーンを舞台に、リスクを恐れない投機家の間でDaFi(Dark Finance闇金融)に転じたDeFiがしぶとく生き残るのはどうしようもない。

ただ、そのようなDeFiはもう社会生活金融インフラになることはないだろう。結果的に今のDeFiはDaFiかCeFiに分岐していく。

CeFiの意義

CeFiという語彙は以下のツイートから使わせてもらった。ブロックチェーンを使っているが、規制もされている金融サービスくらいの意味だ。

https://x.com/kimurayu45z/status/1695988782871498898?s=46

ブロックチェーン上の金融サービス規制をかける場合、どのようなものになるだろう。まずCeFi事業者に対する当局による管轄投資家のKYCは必須になる。そうなってくるとブロックチェーンでやる必要はあるのかいよいよ分からなくなってくる。かの有名なWhy Blockchain?の声がまた聞こえてくるのだ。

少なくとも、トークンガバナンスするような機能プロトコルに組み込む必然性はなくなり、ガバナンストークンは株や証券に近いものになっていく。また、仮にアプリケーションどころかL1チェーン自体規制されれば、PoSなどのトークンベースコンセンサスアルゴリズムはもはや茶番になる。

ユーザー目線でも、KYC済みのアドレススマートコントラクト登録してまで、入札や取引したい投資家がどれくらいいるのか今のところ分からない。

もしもかつてのDeFiバブル違法事業者非合法的な取引で盛り上がっていただけの幻想だった場合、KYC後のクリーンなCeFiにどのような実需があるのだろうか。

MEVは重い問題

MEVというのは、ブロック生成者が承認前のブロック内の取引を盗み見れることをいいことに、他人取引を先取りしたり、順序を利己的に入れ替えることが可能である性質から生じる、ブロック生成者が独占できる収益源泉のことである

筆者は以下の記事勉強させてもらった。

https://keccak255.substack.com/p/mev

https://mirror.xyz/0x95d7660ceb04b402fdBAf112a8278980335616d4/aDB1Zh4ybztR3DJsY1pgoK8h63wH05PlOMOEj0zvL3U

MEVがあるせいで、ブロック成行為が中央集権化しやすくなったり、ユーザーサービス体験が低下したりするため、dAppsが動くブロックチェーンにおいては重要課題だ。

もちろん技術的に解決するSuaveのようなソリューション提案されているのだが、分散化にメドがたっているわけではない。また、問題が外部化するだけで本質的解決にはなっていないのではと思う。

Suaveについて参考までに

https://writings.flashbots.net/mevm-suave-centauri-and-beyond

また、MEV利権がすでに巨大化している政治的事情もあり、問題はかなり複雑化している。このように込み入った問題を、さまざまなステークホルダーの思惑が入り混じる、非効率的分散ガバナンス解決するのは前途多難と言わざるを得ない。

チェーンのTVLが巨大化し、RWA(real world assets)などのMEVファクターがチェーンのエコシステムの隅々まで組み込まれれば、MEVがもたらすマイナス・サムの影響はユーザーにも感じ取れるくらい甚大なものとなるだろう。さらに、可視化できないリスクを嫌う大手投資家の参入を阻むことにもつながる。

そうなったときパブリックブロックチェーンの夢は雲散霧消するか、中央集権正当化された世界でregulatedなブロックチェーンが生き残っていくかのどちらかになる。

DeFi社会限界

一旦DaFiやCeFi、MEVのことは忘れて、全てが解決して、DeFiがそのままメインストリームになった社会を想定してみる。そこで注目したいのは、チェーンに閉じたDeFiでは信用創造ができず、分散型ステーブルコインなどの場合は常にover-collateralized(過剰担保)させなければならない点だ。つまりロックされた資本以上の価値市場に再投資されない。原資本は再投資のたびに指数関数的に薄まっていく構造になってしまうのだ。

そのような先細りの金融インフラの上に展開される資本主義及び自由市場経済社会が、規制された金融に基づいた現状の社会よりも、高い資本効率経済成長率を達成できるのかは甚だ疑問である

一昨年のDeFiバブルの正体が、USDTなどの法定通貨担保型のステーブルコインがチェーン外から流入することで起こったに過ぎなかったのだとすれば、DeFi世界はCe要素なしには拡大できないということになる。実際、USDT、USDCなどの法定通貨担保型のステーブルコインの時価総額無視できないほどに巨大だ。そういった規制アセット流入なしにはリターンが期待できない構造的欠陥がある限り、DeFi規制を拒んで信用収縮の道を選ぶか、信用創造のために規制を受け入れてCeFi化していくしかない。

ブロックチェーンイノベーションなのか?

分散自己主権といったブロックチェーン思想を全く気にしない大多数のユーザー目線で見ても、国際送金や金融取引が瞬時に透明性高く行えるブロックチェーンが便利なのは間違いない。しかし、それは既存金融サービス規制というかなり重いハンデを付けられた状態で戦ってくれているからそう見えるだけで、ブロックチェーンという技術自体イノベーションからではないのではないか?つまり、仮に規制の側が妥協して、金融業界リバタリアン並みの自由化を勝ち取った時、ブロックチェーンは、例えばApple銀行のような大規模なWebインフラを使った金融サービス技術として勝てるのだろうか?

もしも、ポンジスキームやスキャムであることが明らかなミームトークン、発行主体を名指しできるXRPや、ガバナンストークン全般が、規制されない(もしくは証券ではない)と判決された場合Apple銀行プログラマブルトークン発行プラットフォームを立ち上げればブロックチェーン競争に負けてしまうのではないか?秒間取引処理数が少なくて、手数料も高く、ウォレットも使いにくいブロックチェーンの優位性はどこにあるのだろう?

とはいえ実際に既存金融が完全自由化することはありえない。あり得るのは、既存金融業界ブロックチェーン業界が融合していく中で、その両極からの声を取り入れながら、長期的には両者の境界線が最も曖昧となるような規制環境が整備されていくシナリオだ。それはトークン証券化かもしれないし、証券という概念が古くなるような全く違う新しい法概念規制フレームワーク誕生かもしれない。そうなったとき果たしてブロックチェーン技術市場競争力を持つのかは、改めて問われなければならない。使いやすさより分散思想を優先するユーザーなんて殆どいないはずだ。

日本海外Web3コミュニティ

日本Web3界隈は、昔から霞ヶ関巡回する界隈と海外組の界隈に二分されていたが、最近海外からの出戻り組が増えてきたように思える。かつてJapan色がなかったAstarが最近Japanを押し出すことが増えてきたので、これも出戻り組と言えるだろう。京都で開催されたIVS Cryptoでは、かつての海外組が、今後は日本にもコミットしていくしたたか姿勢も見せていた。

Astarが政府機関やJTCと手を取り合って、提携関係や共同研究関係を結び始めたときは、何をしているんだと正直思っていた。しかし、当時から規制側に歩み寄らなければブロックチェーンは存続できないと読んでいたのか、単なる嘘から出た誠なのか、こうなった今では一定妥当性が理解できる。

とはいえ規制と近づきすぎるとパブリックブロックチェーン特性邪魔するはずなので、その擦り合わせは茨の道だろう。Why Blockchainの最前線で闘う姿勢評価したい。

渡辺氏も、もしAstarがダメになっても、日本は偉い人と仲良くしておけば何とかなる国なので、かつてのホリエモンのような毒を出さなければ、どこかしらの利権に入れてくれるだろう。そこら辺を踏んでいるのか、彼のポジショニングは上手いなと思う一方で、FTXのサムが破滅直前まで政府蜜月関係を結ぶのに奔走していたことを思い出させるから少々怖くもある。当局に近づくと不透明性が増すので、個人的にはまだASTRに買いを入れる勇気が持てない。

さて、クリプトコミュニティ一般の話だが、これも昔よりは成熟してきたと思う。悪しき通貨自然淘汰される市場原理が働いたというのもあるが、個人の中にも、かつては歯に衣着せぬ物言いオピニオンリーダーになったインフルエンサーが、今ではバランスの良いコメンテーターになったりと、心境の変化なのかポジショントークなのか、変化を感じざるを得ない。日本人垢にも外国人垢にもそんな人は多い。

例えばVitalik氏は、かつては大衆向けに過激なことを吐いていたが、最近難解な理論提示にとどまり過激な使い道を見つけるかどうかは受け手自由ですよ、という我関せずな態度に改まった。

しろ危ないのは、陰謀論界隈や極右派をバックにした米国会議員をはじめとするすでに過激コミュニティが、ビットコインやWeb3に活路を見出そうとしていることだろう。余計なポリコレリスクを抱えると面倒である

Web3ヤーたちはどう生きるか?

このタイトルは煽っているように聞こえるかもしれないが、流行りに乗っただけで煽ること自体は本意ではない。ジブリのあの映画を見た頃、こんなこと考えてたんだなぁと後でエモくなるための筆者なりのギミックなのだ。もし不快な思いをしたクリプトに携わる人や投資家の方がいれば、そこは大目に見ていただきたい。

また、ビットコイナーは Permalink | 記事への反応(0) | 21:52

2023-06-20

Web3ヤー対策 一問一答 パート3

パート1、2が好評だったから、続きを作ったぞ。Web3ヤーワクチン三回目接種や。

パート1: https://anond.hatelabo.jp/20230611160913

パート2: https://anond.hatelabo.jp/20230612224858

Web3ヤーの方々は、もうそろそろ副作用アイデンティティ喪失するかもしれないから注意しろよ。

Web3ヤー「やっぱbitFlyerCoincheckだよね」

解答例「お客様養分ムーブのおかげで成り立っている草コイン販売所です。彼らにとってはお客様はカモ様です。そのおかげで、ボラは激しいですが平均すればかなり儲かっています。公開されている決算書を見る限り問題はなさそうですが、両社ともなぜか日本株式上場が果たせていません。何か言えないような事情があるのでしょうか。」

Web3ヤー「SBIVCも良いよね」

解答例「リップル転売ヤーです。大した取引量もないのにリップル転売で儲けた金でサービスを拡充していますが、UIUXはSBI伝統をしっかり受け継いでいるWeb1.0クオリティです。また、最近クリプトインフルエンサー墓場としても有名です。あの頃は本質トークをしてくれていたAさんやBさんも、今ではポジトークしかしてくれません。みんなすっかりWeb3ヤーです。Satoshi Nakamotoに会って話したことのある御方の下では何も言えないのでしょう。権威最高、Web3最高ですね。」

Web3ヤー「Hashhubってどう?」

解答例「浅くて広いクリプトメディアです。レンディングという名の資産運用サービスを始めてしまったため、自分たち財テクを明かさずにクリプト情報を発信しなければならなくなった結果、本当に儲かる情報は見つからなくなってしまいました。(本質情報 ー Hashhubの情報 )× 市況 = Hashhubの金利という公式テストに出るので皆さんしっかり覚えておきましょう。」

Web3ヤー「クリプトネット新聞ってどう?」

解答例「英語メディア翻訳記事で儲ける時代遅れビジネスモデルです。ChatGPTの登場によってもはや存在意義はありません。それに気付いているのか、少し前から日本新規上場通貨宣伝や、IEO煽り取引所の提灯記事広告に毒されるようになっています。こういったメディアは、取引所が養分から吸い上げたお金を集めて、養分再生産する養殖場しかありません。なのでイナゴ予報として非常に役に立ちます。」

専門家日本クリプト規制世界で一番進んでいる」

解答例「世界で一番遅れていますクリプト本来の正体が暴かれる前に早とちりで作り上げた規制は、たまたまテラアフロ事変やらの色んなショックから国民を守ってくれましたが、それを以て日本規制環境の先見性を説くのは間違いです。クリプトのような変化の激しい新興産業では、規制は早く決められることよりも、速く変えられることのほうがより重要です。スピード性が求められるのに、業界団体を乱立させて責任有耶無耶にし、偉い人が都心不動産をやっと買えるくらいの小さな利権争いで話を遅らせているせいで、結果的日本全体の利益になる規制改革は、正しいタイミングで何一つ叶えられませんでした。Web3が国家戦略になった結果、Web3の規制を緩める話がきていますが、それは世界の一周遅れなのです。Web3に夢を見たのは、世界では昨日の出来事なのです。世界が目を覚ましているのに、これから布団に入って早く寝てえらい子だと思ってるバカ、それが日本です。」

JTC「Web3はじめました!」

解答例「技術力だともう巻き返せないから一発逆転を狙っているのだと思いますが、ある意味正解ムーブでしょう。なぜならWeb3は技術ではなく、政治と金コネ世界からです。技術力なしでも、政治と金コネ日本市場で儲けさせてもらっている大企業なら、政治と金コネのWeb3でも上手くやっていけるでしょう。それにしてもAstarと共同で新聞記事ジャックした紙面を見た時は寒気がしました。日本の頭悪い奴全員集合とはあれのことでしょう。権威権力で団結するなら、コンセンサスアルゴリズムなんていらないのです。気づかないふりなのか、本当に気付いてないのか、確信犯も天然ちゃんもいずれにせよ大罪です。皆さんの目論見がどのように爆発四散するかは見ものです。リアルタイムで見る人間ドラマ毎日放送、いつも楽しみにしてます努力未来、beautiful Astar!!ブロックチェーン悪魔って誰?ジョン・ゴールトって誰?」

ビットコイナー「Bitcoin, not Crypto.」

解答例「パート2でRollupについて触れたときに気づいた方もいたかも知れませんが、ビットコインレイヤー2でStacksやRGBみたいなものが乱立し、さらにステーブルコインセキュリティトークンが積み上がれば、それに伴うMEV膨張により、L1マイナー報酬体系が壊れます一般化すると、マークルルートみたいなものタイムタンピングするあらゆる分散型台帳は、マークルルートが内包するチェーン外部のMEVと合算した不経済で、プロトコルに閉じた報酬体系は崩壊するのです。その解決手段は、L1マイナー(もしくはバリデーター)のペナルティを重くし、リワードを増大させることです。実際、現実世界の秩序は、命という重いペナルティと、信用創造というリワードで保たれていますしかし、命と結びつかず、信用創造もできないブロックチェーン上では、持続可能報酬体系を構築することは不可能なのです。何が言いたいかというと、今あるブロックチェーンは全て上手くいきません。どのチェーンもマークルルートを記録する機能を何らかの形で搭載しているからです。今の時点でも、これに気付いて、ビットコインの上に色んなものを乗せることを嫌がるビットコイナーはいます。ただ、現実にこれらがうまく行かないと判明するまでにはソ連崩壊くらい時間がかかるかもしれませんね。だから多くのビットコイナーたちはまだ余裕なのです。」

Web3ヤーたちは不安よな。

中本 動きません。

2023-06-09

anond:20230609180559

タイムラグなしですべての情報が誰にでも伝えられ齟齬なく認識されていることはないよな

ラグがあるから信用創造の影分身のようなものがあるんだろう

2023-04-14

仕事信用創造

打ち合わせ中に他の仕事インプットしようとしてくる人がいる。

これを仕事信用創造という。

そもそも、打ち合わせの本筋からズレてる話をする無駄

そのインプット検討する無駄

インプットしたらアウトプットを受け取るということ。

からアウトプット受けて仕事するわけだけど、その仕事をする暇あるの?

この打ち合わせ結構重要案件だと思うんだよ。

優先順位どれくらいよ?

結局、宿便のように優先順位が低いものが溜まって仕事増えていく。銀行お金が増えたように見えるように仕事けが創造されていく。

やめような、不要インプット‼️

2023-03-24

信用創造って概念理解できない

銀行だって自分が持ってる金以上は貸し出せないのになんで、貸すとお金が増えるんだろう。

なんか騙されてる気がする。

2023-02-04

anond:20230204004322

信用創造って言葉知ってるだろ

金は貸す時に増える

市中の銀行の貸し出しで増えるのが健全だが、それが足りないとき国債中央銀行が買い取って増やす

2022-10-26

anond:20221025234111

信用創造」が金を貸すことだとでも思っていそうだけど、

なぜこういう不勉強なアホは自信満々で珍説開陳できるのだろう

2022-09-06

anond:20220906103633

ソフトバンクのような企業を貶しつつ株式投資をする人は少なくないが、そういうのは信用創造を貶しつつ信用創造果実を受け取りたいなどと考えているのだろうかと思わんでもない

2022-08-30

anond:20220830131122

日本銀行は何の保証もしてくれんよ

「1万円が紙くずになったら1万円の価値紙くずと同じ」って言う話ならそうだけど

ついでにいや、いわゆる信用創造印刷されてる日本銀行券以上に残高としては「日本円」が存在するわけで、これはもう実物の日本銀行券とは無関係

2022-08-25

かに借金させれる信用創造って、貸し出せる金額上限近くなってるのでは

貸出側の論理で考えて見ると、

人口減少するってなり、女性社会進出だってから女性が稼ぐ分の借金を上乗せすることが出来るようになった。

住宅ローンリスクの少ないもので、人口が減少して全家庭の住宅ローン総額が減っていくのを、ダブルインカム金額を元に増やせる。


学生にも出来る限り貸し出した。

若いから死ぬまでに稼ぐ年数があるからこちらもリスク少ないだろう。

結婚の晩婚化によって、住宅ローンを組む年齢が遅くなるまではこちらで貸し出す金額カバーできる。


でも、これで限界じゃね?

住宅の中に色んな物を買って置くってのは、住宅が高くなりすぎて、他の物を買う購買力はなくなった。


まだスマホを弄っている時間があるから、それを副業に回せばってのはあるが。

2022-06-16

anond:20220616140932

多くの人が「信用創造量は景気に合わせて市場が適切に自動調整されるだろう」

っていうカルト信仰してるから

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