2022-04-28

これは供養だから

幼少期より父から日常的な暴力、見ているが助けてくれない母と過ごし、自分が生きてる意味が見出せずいつしか常に自死することを頭の片隅で考えているようになった。

親は大学まで出してくれたけど、人との関わり方が周りと違う、うまくいってない、どことなおかし自覚もあった。

就活はうまく行かなかった。なんとか拾ってくれた会社に入ったが長く持たなかった。

希死念慮は大きくなっていて、何度か実行に移しそうになったり移したり寝込んだらしながら、数回の転職の末、興味の持てる好きな仕事ができる職場で、ついに動けなくなった。

20代の終わりで発達障害精神疾患の診断がおりた。親に相談しても「助けない」と言われた。

結局その仕事保険証のために任期満了までやってやめた。

自助会みたいなところで知り合った方に惹かれた。その人は精神疾患はなくて発達障害は私よりも強そうだと感じた。趣味一生懸命で、好きなものの話をする姿が楽しそうで、聡明さも伝わった。遠距離彼女がいて、とても大事に思っていることも知った。

たまたま2人で遅くまで飲んだ日があった。家が遠かった私は最初からどこかで仮眠して翌朝帰るつもりをしていた。彼の終電間際、もじもじしながら「うちに来ますか」と言ってきた。はい、を飲み込んで「ご冗談を、彼女いるんでしょ」と答えた。見送って漫喫の個室に入ったところで「家に上げてたら理性が働かなかったかも」とメッセージが来て、一晩中泣いた。

しばらくして彼がフリーになったと聞いた。数ヶ月に1度食事をするぐらいの間柄は続いていて、何度目かの夜、また家に誘われた。私も特定相手はいないし何も問題なかろうとついて行った。

部屋で飲み直していたら「まだ前の彼女のことが忘れられないんだけど」と前置きされた上で、いいか?と聞かれた。いい訳がないんだが、今更帰れないし土地勘ないし、いいよと答えるしかないと思った。翌朝、泣きながら電車で帰った。

しばらくして私が別の方からストーカー被害のようなものを受けた。飛び火を恐れてSNSで私の写真をあげていた彼に削除を依頼した。突然の話に理解が追いつかない彼に、事情を全部説明したら「あなたは俺のことが好きだと思っていた。俺と付き合えばいいのに」と言った。

そう?それなら、と親は健在だけど信頼できないこと、家族が欲しいこと、つまり付き合うなら結婚前提がいいこと、病気障害のこと、子供はおそらく持てないこと、自分の年齢のこと、生涯ひとりで生きていく覚悟を決めかけていること、セクシャルマイノリティ自覚があることなんかを話した。この時の返事がなんだったか覚えてないけど、諸々全部踏まえた上で3ヶ月ぐらいして正式に付き合うことになった。ただ条件がひとつあって「前の彼女から連絡がたまにくるのを許してほしい」だった。

気にしてなかったので、わかった、と答えた。

結果、半年ぐらいしかもたなかった。

私は人生の中でも最高に楽しい半年だった。

彼もそうだと信じていた。

すれ違っても対話ができる、何より殴られないと確信できているのは安心できた。

最後に会った時、何か言いたそうで、でも言えないという様子だから「別れたいの?」と聞いたら首を縦に振った。

「他に好きな人ができた」

間違いなく私は重い女だろう。

精神的な自立ができている自覚もない。

それでも彼が「別れたい」の一言自分で言えない人だったなんて、知りたくなかった。

相手職場の年上の上司で、とても仕事ができる方だと彼女の話は私も聞いていた。

「君には年上の方がいいかもね」と口にしてみた。負け惜しみみたいな響きだった。

別れ際、人通りの多い駅の改札前で他の人の邪魔になりそうなところで立ち止まり「元気でね、仕事趣味も…いろいろがんばって」と笑顔握手をした。彼はずっともごもご言っていて、言い出した側なのにひどく落ち込んでいた。

次はもうないのでエンディングノートでも書こうかなと思っています

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